ハイライト

エリーン・ゴルワン・ナーダム(男の三競技)


2017-07-11 14:31:20
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弓射(ソム・ハルワハ)
 弓射の歴史は今から3400年前に始まったと言われる。当時、モンゴル人はなめした皮を柱に貼り付けたものを的にして30㍍ほど離れた場所から射る競技を行っていた。その後、時代を経るにしたがって進化し、的をより遠くに置いて、射手の能力を競う競技に変化した。ナーダムの弓射競技では男女ともに参加し、男性は70㍍、女性は60㍍先の的を射る。的は革製で作り、それを積み上げて的にする。弓はしなやかな柳の枝で作り、上部にハゲタカの羽をあしらう。
 鏃には大鹿の角を使う。モンゴルの遊牧民の視力はよく、メガネをかけている人はほとんどいない。優勝者には「メルゲン」という最高の称号が与えられる。

 



競馬(モリ・オラルダハ)
 モンゴル人は昔から駿馬を選別する目をもっていた。遊牧民は馬群から競馬に出場する駿馬を選別し、調教する。ナーダムの1か月前の6月から馬の贅肉を落として馬体をしぼり込むトレーニング「ソイホ」を毎日行い、本番に備える。モンゴル競馬の特徴は、騎手が子供だということである。騎手の子どもたちが5歳から鞍を使わず、靴をぬがず競走することが最近まであった。近年は子ども権利保護によって7歳以上から13歳までの騎手を認めるようになった。競馬大会は6歳馬(イヒナス)が24~26㌔、種馬(アズラガ)が22~24㌔、5歳馬(ソヨーロン)が22~24㌔、4歳馬(ヒャザーラン)が15~17㌔、3歳馬(シュドゥレン)が14~16㌔、2歳馬(ダーガ)が10~12㌔を疾駆する。


 
相撲(ブフ・バリルダハ)
 モンゴルで人気のある競技一つはモンゴル相撲である。モンゴル人の男の子は小さい頃から相撲を取りながら成長すると言われる。その一方で、強い力士は強い家系から出ると信じられている。国家ナーダムの相撲には毎年512人の力士が取り組みを行う。ナーダムの1か月前、力士たちは各グループに分かれ本番に備える。モンゴル相撲は7000年の歴史をもつと言われ、敏捷性、器用さ、持久力、各筋肉の使い方など科学的な技の集大成である。対戦相手は400人以上あると言われる。
 力士は、マルガイ(将軍帽)、ゾドグ(肩当て)、ショーダグ(パンツ)、ゴタル(ブーツ)を身に付けて取り組む。モンゴル相撲には土俵がなく、手以外の体の一部が地面に付くと負けとなる。勝者はモンゴル草原大鷲が羽を広げた格好でその強さをアピールする。ナーダムの相撲はトーナメント形式で争われ何回戦まで勝ち残ったかによって「ツォル(称号)」を与えられる。ツォルは上から順に以下のようになっている。2003年以降「ガリド」と「ハルツァガ」が加えられた。
*アウラガ(巨人)(翻訳するなら「横綱」)
*アルスラン(獅子)(以下同様に大関)
*ガリド(鳳凰)(関脇)
*ザーン(象)(小結)
*ハルツァガ(大鷹)(前頭)
*ナチン(隼)(十両)