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日本を拠点に東京オリンピック目指す キュートなマラソン選手


2017-07-16 13:52:33
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富士山マラソンで優勝ゴールイン 写真:日刊スポーツ提供
一児の母、コーチの夫と二人三脚
 昨年、 11月26日に行われた富士山マラソン大会で、女子フルマラソンの頂点に立ったのは、なんとモンゴルから飛び入りしたバヤルツォグト・ムンフザヤ(23歳)選手。2時間48分46秒、モンゴル人としては初めての優勝だ。彼女は元々、リオ五輪にモンゴル代表として参加したオリンピック選手の経歴がある。昨年、9月モンゴルで行われた“草原マラソン”(モンゴル国際草原マラソン大会)で優勝したことから、富士山マラソンに招待され、見事優勝を果たしたラッキーガールだ。お茶の間でテレビを見る全国の日本人をアッと言わせた。
そんなムンザヤさんを、コーチで夫のバトバヤル・ドルジバラムさんと一緒にインタビューした。
 
ーー草原マラソン、富士山マラソンでのダブル優勝、おめでとうございます。日本へは初めて行きましたか。
 ありがとうございます。初めて日本へ行って、富士山マラソン大会で優勝でき、本当に嬉しいです。これも、岡山の藤原達一さん(草原マラソン実行委員会・日本代表)や、広島の古川渉さん(マラソン指導者)の大きな支援のお蔭です。去年11月から3カ月間、日本で合宿し、岡山県の井原市や広島市で練習しました。特に山道を選んで、厳しい練習を続けました。

ーー日本では大阪女子国際マラソン大会にも出場しましたね
 富士山マラソン大会の後、今年1月29日に行われた大阪国際女子マラソン大会にも招待され、出場することができました。私は2時間33分で17位に入りましたが、日本の女子選手が非常に速いことを感じました。

ーー出身はどこですか、マラソンを選んだきっかけは?
 出身はドルノド県です。この春、ウランバートルの国立体育大学を卒業しました。2010年から陸上を始め、12年からはマラソンを中心とするようになりました。マラソンは他のスポーツと比べると、特別な設備や環境は必要ではありません。ここ数年、マラソン大会でモンゴル人の選手が活躍しているのが多くなりましたよ。

――ご主人がコーチをされているのですね。
 はい、そうです。夫はアジアマラソン選手権大会の100㌔レースで優勝し、モンゴル記録を更新しました。今は私のコーチとして全面的に応援してくれています。

――日本からの帰国後はマラソン大会に出場しましたか。
 帰国後、台湾国際マラソン大会に出場し、優勝しました。また、4月9日、韓国で行われた国際マラソン大会にも出場し、2時間32分59秒で記録を更新できました。この成功は日本での練習のおかげと思います。藤原さんや古川さんのほか、いろんな日本人の暖かい支援を受けて、本当に嬉しかったです。このインタビューを通して、皆様に改めて感謝を伝えたいです。


草原マラソンのハーフで優勝し「馬一頭」をゲットしたムンフザヤ選手(右)

 
ーーモンゴルで行われている大会について教えてください。
 2012年から毎年、草原マラソン大会やウランバートル国際マラソン大会に参加しています。モンゴルでは国際マラソン大会が少ないです。草原マラソン大会は20年間に渡り開催されているという意味で、モンゴル人の選手にとっては育ての親。多くのチャンスを与えてくれる重要な大会の1つで、私たちを励ましてくれています。ウランバートル国際マラソン大会では2015年と2016年に優勝しました。
 
ーーモンゴルの夏は快適ですが、冬はマイナス30度の寒さでの練習は難しいですね?
 冬は内モンゴル自治区のフフホトへ行って、室内競技場で練習をしています。内モンゴルは近いし、コストも安いのです。
 
ーー今後の夢や目標はなんですか?

日本の実業団に入る夢があります。まだ話し合ってはいません。日本の実業団に入るため、走行タイムをもっと短くしたいと思って、練習を続けています。また、3年後の東京オリンピックに出場し、なんとかメダルを獲得したいです。
 
――モンゴルの“期待の星”として、応援します。がんばってください。
 
ありがとうございます。がんばります!

 インタビューを終えてこれで一児の母?と驚くほどの華奢な身体。大きな瞳がキラキラかがやくキュートな美人で、どこへ行っても人気者だ。藤原達一さんのムンフザヤ評は、「初めて会った時から、オリンピック選手の雰囲気があった。世界に通用するにはもっと基本の練習を積まねば...。日本で鍛えるとまだまだ伸びると思いますよ」と激励する。