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「メイド・イン・モンゴリア」ブランド、シリーズⅥ  心地よいくつろぎのひととき、「ベスト・ボイダン」


2017-10-16 11:07:20
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 前回のモンゴル初のオーガニック化粧品ブランド「ゴ ー」に引き続き、今回紹介す るのは、「快適で心地よい生 活空間」のコンセプトを経営 理念とする家具やソファ製造 メーカーの「ベスト・ボイダ ン」社である。私生活でほとんどの時間を過ごすリビン グ・ルームのインテリアを考えるにおいて何が一番重要 か。それは、おそらく心地よいくつろぎのひとときを過ごすソファであろう。モンゴルは、輸入品への依存が高いと度々指摘されるが、モンゴルのものづくりもその中で健闘中だ。ベスト・ボイダンはその一つでる。

 ベスト・ボイダン社の概要

 ベスト・ボイダン社は、モ ンゴルで家具やソファの先端製造技術を段階的に導入できた同製造分野において先行者である。同社は2003年に設立。当初は4人の従業員が働く家具やソファの修理工房だったが、現在は会社規模も大きくなり、敷地が3000平方㍍ で、300人の従業員を抱える会社へと成長した。同社は設立当初から輸入代替品の製造 を目指して市場シェアを伸ばしてきた。現在は、家具やソファの製造及び販売、修理といった三つの部門で営業をしている。ベスト・ボイダンは、ウランバートル市内の正規販売や地方での7カ所の販売代理店を通してソファを約1万5000台、家具を2000台を年間で販売している。年間納税額は、約7億トゥグルグで ある。
















 
活動展開

 べスト・ボイダンは2013年から活動拡大を図り、家具製造の「ベスト・スタイル」社や建設会社の「ベスト・ハウ ス」社、ソファ修理の「ベス ト・サービス」社を設立させ た。ベスト・スタイルは、従 業員数50名で20種の家具を製造。モンゴル伝統的なインテリアを現代風にアレンジした リビング用の家具は、絶大な「メイド・イン・モンゴリア」ブランド、シリーズⅥ 心地よいくつろぎのひととき、「ベスト・ボイダン」人気を誇るという。 
 ベスト・サービスは、ソフ ァ修理を業務とするが、その 傍らパブやレストラン用の ソファといった大衆向けでは ない特注も手掛けているという。また、中国の「ヘベー・ チャン・アン・プラスチッ ク」社や「ホン・ヤン皮革」社、「オ・ニュー・ヤ繊維」、ロシアの「ヴィニルテク ス」社と「リュミテクス」社との事業提携を行っている。 ベスト・ハウスは、カナダの建設技術によるアパート普及を目指しており、これまで約30件のアパートを建設し た。また、社会貢献の一貫で慈善活動として住まいに困った市民10名に対して「ベスト・ハウス」のアパートを無料提供した。




商品とサービス
 昨年から新たに導入したの は、ソファ発注サービスであ る。ただの発注ではなく、約 50種の商品から選び、200種 の素材によるカスタマイズで きる自分だけのソファを造 れるサービスである。同社は、2013年から全国的に同社 のソファを製造原価で購入で きる「各家庭にソファを」企 画を断行した。 高度技術による製造産業の 振興は、モンゴル発展の道の りである。
 「家具製造分野において先行を走る」のスローガンを掲げるベスト・ボイダンの開発部は、会社の心臓部ともいえ る。開発部は、モンゴル人の体型や私生活の性質などを研 究した上、これらの情報を考慮した結果、商品のデザインと素材を選ぶという。商品の特徴は、素材が丈夫で、ソフ ァの表面がなめらかでふわふわしない固いソファを最も好むというモンゴル人の要望に合致した点とモンゴル人にありがちな背骨の歪みや病気に合わせた調整型背もたれであ る。若年層が人口の6割を占めるモンゴルでは、ソファが子どもの遊び場などと化すこ とがしばしばある。ベスト・ ボイダンは、こういった問題を解決するために、表面素材 やクッション素材、骨組みなどに対して丈夫な素材選びを している。


社長が語るわが社


「モンゴル映画の中で、度 々うちの商品が映るんだよ」 と語る創業者のU.バトバヤル社長は、木材と鉄を合わせて、自分で作成した図面で初 のソファを作り、それを自力で市場まで運び、その後売られているのを見て、ものづくりのすばらしさに魅了された と言う。さらに、自社のものづくりに対してモンゴル商工会議所が「国内最優秀製造者」勲章の授与し、ウラ ンバートル市が「消費者が信用できる味方」として評価している。