日本伝統食「蕎麦」 食体験イベント、今年も開催
社会 日本伝統の「食」である蕎麦麺を食体験するイベント「蕎麦祭り」は今年も開催された。15日と16日の両日にアサ・サーカス
内で行われたこのイベントは食糧・農牧軽工業省、国家開発庁、モンゴル蕎麦農家協会、
日本全麺協の主催による。後援は、モンゴル
国民投資銀行、コロネ・ブローハウス・レストラン、モンゴル調理師協会である。
開会式で、食糧・農牧軽工業省のTs . ボロルチョローン農業政策調整局長は「このイベントは同省が毎年開催する”ナマリーン・ノゴーン・ウドルード(
恵まれた秋の日々)イベント”のキックオフとなる。蕎麦は縁があり、馴染みのある食材だ」と挨拶した。高岡正人・在モンゴル日本
国大使は「待ちに待ったそば」と語り、「日本の代表的なファスト
フードのそばを実際に食べられることを嬉しく思う」と述べ、「モンゴル産蕎麦が日本へ
輸出され、日本人を喜ばすほどの嬉しいことはない」と挨拶した。
中谷信一全麺協理事長は「食体験を通して蕎麦の国内消費拡大に繋がることを期待する」
と述べた。
中谷理事長は取材に
応じ、「昨年より、イベント会場も大きくなり、2000食の完売を目指している」と目標を
語り、「今年は総勢43名、そばを打てるのは40
名が来モ」、「素人だが、プロに引けをとらな
い程の上位段者がいる」
、「全麺協は1万人ほどの会員を誇る。プロのそば屋さんと違っていつでも要請があれば行ける」
と述べた。素材に関しては、「モンゴル産のそば粉を使いたい気持ちが大いにあるが、まだ蕎麦の製粉工場がないため、日本から輸入した。一部の食材は現地で調達した」と語った。中谷理事長は
「モンゴル人の若い料理人たちは熱心で興味深く見ている。麺の打ち
方だけでも覚えてほし
い」と期待を述べ、「
麺の技術は、プロの手で完成された。限られ
た時間内で無駄なく一
定の味を当たり外れなく作れる技術」とその
理由を挙げた。
本イベント開催に当たって「残念な思いも
している」と中谷理事長。「モンゴル人はな
かなか計画を立ててくれない」とその問題点を指摘した。「もっと地場生産と地場消費の
考えが広がり、蕎麦を打てる人をたくさん育てたい。麺の文化もしっかり定着してほしい」と今後について語った。