ゴビ・アルタイ県(県の紹介シリーズ 12)

モンゴルについて
naranchimeg@montsame.mn
2018-10-18 10:44:31

 ゴビ・アルタイ県は1940年にモンゴル人民共和国の小会議の決議により設立された。モンゴル西南部のモンゴルアルタイ山脈の海抜721~4226㍍(全領土の95.3%は海抜1600㍍以上)にあり、面積は14万1400平方㌔。モンゴル国で2番目に大きい県である。ウランバートルから1001㌔に位置する。西部ホブド県、北部アルハンガイ県、東部バヤンホンゴル県、南部は中国にそれぞれ接している。人口は5万3200人。20の郡、130村からなり、県庁所在地はアルタイ市。同県では数多くの名所があるが、その一部を紹介しよう。


エエジ・ハイルハン山(母の山)




 エエジ・ハイルハン山はゴビ・アルタイ県のツォグト郡にある。1992年に同山を自然保護区として指定し、1995年には国会決定により「天然資源」として国家特別保護地区に指定されている。火山噴火によりできた9つの小さい噴火口、噴火口の近くにオアシスがある。この山には、イェムブー岩(金塊岩)、メレヒー岩(蛙岩)、エヒーン・ヘベリー岩(母胎岩)、タグター岩(鳩岩)などいくつの特徴的な岩がある。特に、イェムブー岩を崇拝するとお金持ちになる、タグター岩に祈る人々は多くの子宝に恵まれるという。


グレート・ゴビ原生自然保護区




 グレート・ゴビ原生自然保護区はモンゴルの景勝地であり、ここだけにゴビ熊マザーライが生息する。また、オアシスでも有名。この地は、世界の最大の原生自然保護区の一つであり、面積53万1170平方㌔。グレート・ゴビ砂漠原生自然保護区は2つに分かれている。部分Aは4万5149平方㌔で、バヤンホンゴルとゴビ・アルタイ県の南部、部分Bは、ホブド県とゴビ・アルタイ県の境界に位置し、7968平方㌔の面積を占める。1990年、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)はグレート・ゴビを世界文化遺産として登録した。



ハサグト・ハイルハン山




 この山は、同県のシャルガ郡、ジャルガラン郡、タイシル郡の境界に位置する。アルタイ山脈の一部、海抜2200~2600㍍、面積は2万7448平方㌔。1995年には国会決定により「天然資源」として国家特別保護地区に指定されている。ハサグト・ハイルハン山には、大小の洞窟が多い。



ボルハン・ボーダイ山(神様の麦山)




 1996年に国会決定により「天然資源」として国家特別保護地区に指定されている同山は、高さ3675㍍。同県のビギル郡、ツォグト郡、ハリオン郡にある同山からは、オルダ川、ドンダ川、ホウト川が流出する。この近くに、野生のアルガリ、七面鳥、はげたかが見られる。山頂にある麦のような見られる石を地元の人々は崇拝している。ボルハン・ボーダイ山には、ヒャリーン・ミャンガン・ボルシ(ヒャル1000の墳墓)、ウイェルトィーンツァガーン・ハーラガ(ウイェルト白いドア)と呼ばれる独特な岩の断崖がある。


スタイ・ハイルハン山




 スタイ・ハイルハン山は同県の最高峰の山であり、アルタイ山脈の13の万年雪山の一つ。標高4090㍍。同山はゴビ・アルタイ県のトンヒル郡、ダリビ郡、ホブド県のツェツェグ郡、ダリビ郡の境界に位置し、この山にヤクがたくさん生息する。この山からオサン・ズイリーン川が流出し、トンヒル川に流入する。2008年、大統領の決定により国家特別保護地区に指定されている。


モンゴル砂丘




 ゴビアルタイ県とザブハン県の境界に位置するモンゴル砂丘はモンゴル最大の砂丘だ。長さ600㌔、面積は3000平方㌔。同砂丘では、様々な窪みが多い。モンゴル砂丘の北部には、ザブハン川、エレーン川、アジグ川、サンギーンダライ川、グン川という多くの湖がある。モンゴル砂丘には、放牧地の植生のカモジグサなどが雨や干ばつに関係なく、土壌の湿気によって生えるという特徴がある。地元の人々は、干ばつや泥の危険に対する警護としてモンゴル砂丘が防ぐという。