馬頭琴交響楽団、外務大臣賞受賞記念コンサート

カルチャー
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2018-11-30 09:44:43

 モンゴル国立馬頭琴交響楽団は、さきに日本外務大臣賞を受賞し、その記念コンサートを22日、同楽団ホールにおいて開催した。受賞への返礼の意味を込めて、日本人の皆様に聴いてほしいと、「故郷」と題したプログラムは2曲を除き、残り全曲を日本の歌で演奏するという珍しいコンサートだった。

 冒頭に楽団を代表し謝辞が述べられ、次いで高岡日本国特命全権大使が、「音楽を通して長年日本との交流を促進し、受賞された。その美しい音色は日本人の心を掴んで離さない。1997年以来、日本各地の公演は35回。特に震災時、福島での公演は被災者を励ました。さらに友情を深め、発展されますように」と祝辞を述べた。演奏曲は、「早春賦」、「荒城の月」、「城ケ島の雨」、「千の風になって」、「川の流れのように」、「母さんの歌」などなど。オペラ歌手・エンフナランさんが「花は咲く」を日本語で熱唱した時は最高潮の雰囲気に達し、「涙が出た」という聴衆もいた。最後は「故郷」を演奏し、両国民の心がひとつになり、全17曲の余韻をとどめた。終演後、馬頭琴交響楽団を日本へ招聘し、長年寄り添って支援してきた佐藤紀子さん(モンゴル名誉総領事、モンゴル文化大使)が、舞台上で花束を贈られ、「日本人の琴線に触れる演奏をいつまでも続けて下さい」と同楽団に謝意と激励の言葉をおくった。