ザブハン県:ヤマーン・オス遺跡で新発見相次ぐ

社会
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2025-12-26 16:03:06

(ウランバートル市、2025年12月26日、国営モンツァメ通信社)ザブハン県アルダルハーン郡で発掘調査が行われた「ヤマーン・オス遺跡」は、多方面にわたる重要な学術的価値を持つことが明らかになった。プロジェクトリーダーのJ.ムンフデルゲル氏が取材に対し、調査成果を語った。

ヤマーン・オス遺跡は2021年に発見され、モンゴル科学技術大学の考古学チームが過去2回の踏査調査を実施した。翌2022年に初の本格的な発掘調査を成功裏に終えた。

同遺跡は、ザブハン県アルダルハーン郡の中心地から西へ約32㌔、標高1800㍍に位置する匈奴貴族層の集団墓地である。北にヤマート山、南にイフ・ホシグ山とタンバ山、東にヒャル山脈を望み、山々に囲まれた神秘的な谷間に立地する。

これまでに確認された匈奴時代の墓葬は計154基に上り、うち42基は匈奴貴族の墓とみられている。

調査の結果、ハンガイ山脈西部に匈奴の大規模な拠点が存在していたことが判明された。単なる墓地にとどまらず、文化、祭祀、経済、軍事活動が継続的に営まれ、地域固有の在来型生業が形成・維持されていた定住的な社会の存在を示す重要な証拠が得られたという。

調査開始以降、これまでに3回の発掘調査と3回の特別展覧会が開催され、共同研究が1点、学術論文約20編がモンゴル語および外国語で発表された。研究成果はモンゴル、中国、米国、韓国でも報告・討議された。

また、遺跡第61号墓の発掘成果を題材にした「アサリーン・ウンドゥル」歴史劇が執筆され、上演された。

主な研究成果として、人類学的分析により、主墓および陪葬墓から出土した人骨はすべてモンゴロイド系の形質を持つことが確認された。更に、韓国で実施された青銅製品の成分分析からは、匈奴が独自の金属技術の伝統を有していた可能性が示唆されている。

第61号墓から出土した馬車の木製車台の分析で、モンゴル原産のマツ材が使用されている可能性が高いことが判明した。放射性炭素年代測定の結果、第61号墓は紀元前1世紀中頃から紀元後1世紀中頃に築造されたと推定されている。

また、ジョージア大学による分析で、ヤマーン・オス遺跡の第59号墓は約1990年前、第61号墓は約1960年前、第61-1号墓は約2010年前のものとする年代結果が示された。更に、第58号墓から出土した弓の補強材に刻まれた文字は、モンゴル人研究者が最近解読に成功しており、近く一般公開される予定である。

ムンフデルゲル氏は「ヤマーン・オス遺跡の研究は、今後も数十年にわたって継続される見通しである」と語った。