ダムディンドルジ氏:モンゴル伝統医学分野からアカデミー会員3人、博士15人を輩出
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(ウランバートル市、2026年1月19日、国営モンツァメ通信社)民族的特性を備えた治療理論と方法論によって人類の治療と健康増進に貢献し、モンゴル国の人口の遺伝資源を保護するとともに、伝統医学の尽きることのない知識体系を研究・発展させ、その成果を国際社会に発信することを目的として、モンゴル国大統領は大統領令を発令した。本件に関して、ボールドバータル・ダムディンドルジ・モンゴル国立医科大学学長に話を伺った。
ダムディンドルジ学長は、モンゴル国立医科大学は医療分野で働く医師、医療専門職、看護師の90%以上を単独で養成してきた、同国最初の国立医学大学である。同大学は、モンゴル医学の発展を目的に、伝統医学の文化、診断、治療方法をエビデンスに基づいて高度化し、現代科学の成果と融合させて発展させる方針を一貫して堅持してきた。
具体的には、1990年から伝統医学の医師養成を開始し、これまでに1400人以上の医師および医療専門職を輩出している。卒業生は、官民両部門や海外において専門分野で活躍し、医療サービスの提供や学術研究に積極的に携わってきた。
現在までに、この分野からは3人のモンゴル科学アカデミー会員、15人の医学博士、300人以上の修士号取得者が輩出されていることは、十分な人的資源と発展の可能性を有していることを示している。
また、数千年の歴史を持つ伝統医学の知識を、現代技術や分子生物学をはじめとする各分野の大規模研究によって科学的に検証し、実証された成果を医療・サービスの現場に導入する取り組みを進めている。
今後は、伝統医学を現代的な統合医療の形で発展させるとともに、研究手法を神経科学、分子生物学、遺伝学などの分野と密接に連携させて実施する方針である。
さらに、イノベーションと高度技術の導入を通じて、教育、研究、医療サービスの質を向上させ、モンゴル伝統医学の国際的評価を高めることを目指している。
同大学の研究者にとっては、科学に新たな知見を加える大きな可能性が広がっている。伝統医学として継承されてきた診断・治療技術を、現代医学の先端研究成果によって検証することで、人命の救済、寿命の延伸、健康で長い人生、幸福、精神的安寧、心身とともに健康な生活を送る可能性がある。
これらの取り組みは、オフナー・フレルスフ大統領の支援の下で発令された関連大統領令と連動して実施される。これにより、モンゴル伝統医学の発展が加速し、医療分野における実質的な進展が期待されるとともに、国際社会におけるモンゴル伝統医学の認知と普及に向けた大きな原動力となる、と述べた。
Ulaanbaatar