モンゴル副首相、茂木外務大臣と会談
政治
(ウランバートル市、2025年12月2日、国営モンツァメ通信社)ハスソーリ・ガンホヤグ副首相は日本外務省閣僚級招へいによる日本訪問中に、茂木敏充外相と11月27日(木)に会談した。
会談の冒頭、2025年が両国関係の歴史において特別な意義を持つ年となり、日本国の天皇皇后両陛下がオフナー・フレルスフ大統領の招待を受けて国賓としてモンゴルを訪問されたことを強調した。
副首相は、日本政府が政府開発援助(ODA)による円借款を再開し、「チンギス・ハーン国際空港」の拡張・能力強化に向けて取り組んでいることに謝意を示した。また、同借款の枠組みで実施する「工学系高等教育支援事業」および「中小企業育成・環境保全ツーステップ・ローン」事業を継続することが、モンゴルの教育、経済、インフラ発展の促進にとって重要であることを強調し、今後の協力に期待を示した。
モンゴル外務省の発表によれば、茂木外相は、「平和と繁栄のための特別な戦略的パートナー」である両国間で、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、二国間協力及びグローバルな課題の解決に向けた連携を推進していきたい旨述べた。その上で、二国間協力の法的基盤を一層強化し、教育・文化・地方間交流を拡大するとともに、友好関係の「礎石」となっている国民間交流と友好親善を深化させていく姿勢を強調した。

会談で双方は、互恵的な貿易・経済関係を拡大する意向を確認した。モンゴルのインフラ整備、人材育成、地域開発支援に関する経験交流や、非常時対応態勢の強化、自然災害や地震耐性の向上における協力を一層強化していくことについて話し合った。
両国は、第12回モンゴル・日本官民合同協議会が東京で開催されたことを評価し、次回の協議会をウランバートルで開催するにあたり協力していく意向を示した。また、モンゴルと日本の経済連携協定(EPA)の効果をさらに高めるため、関連する下部委員会の会合を円滑に実施する重要性も強調した。
モンゴル側は、2026年8月にウランバートル市で開催されるCOP17に、日本が高いレベルで参加するよう招請した。
さらに、ゴンボジャブ・ザンダンシャタル首相から、日本の高市早苗首相のモンゴルへの公式訪問の招請状を、ガンホヤグ副首相が茂木外相に伝達した。
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