“アディダス・ブーツ”のミイラ3月から公開

カルチャー
arvis@montsame.mn
2017-01-07 16:13:00

昨年4月頃から、モンゴル国内のみならず諸外国でも「タ イムトラベラーの遺産」「古代のアディダス」「未来人が残したもの」など、ちょっとした騒ぎを巻き起こし、波紋を呼んだアルタイ山脈で発見されたミイラとその墓だが、ミイラの修復作業が順調に進んでおり、3月頃から民族歴史博物館で公開されることが分かった。
文化遺産所のG.エンフバト所長は、「このミイラをテュ ルク人の女性と推測している。こんなに保存状態が完璧で、破損などが少ないものが発見されるのは、本当に稀である。修復作業が終了次第、 民族歴史博物館と協力して展示するつもりだ」とミイラ発見について述べた。さらに「 没年齢を7~8世紀ぐらいと推測していたが、トルコの国際協力調整庁の協力を得て調査したところ、約10世紀であることが解明した」とミイラの 年齢についた語った。ミイラ は、ヒツジとラクダの毛から作られたフェルトで厳重に包 まれていたが、長い年月を経てフェルトが硬化し、ピッタ リと貼りついてしまったた め、なにか特定できない固ま りとなってしまった。これらを厳重に取り除き、織物などの修復作業中だ。また、発見時は豪華な装飾と鞍・花瓶・ 木製の器・鉄製の容器・枕・ 革製のカバンなどの約30点が収められたと考えられたが、実際は、もっと増えた。有名 ブランドのアディダスのスト ライブのような模様が入った ブーツは、モンゴル西部で住民が今も履いている「ト ーホー」靴に非常に似ているという。 専門家は、保存状態に関して「墓とミイラが良い状態のまま保存され たのは、恐らく高地の気候による影響でしょう」との見解を示している。
 

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