2020年、海外10大ニュース

特集
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2020-12-28 10:56:11

去る2020年に世界的注目された重大な出来事を国営モンツァメ通信社が選ぶ。


1.世界を襲ったパンデミック

 

新型コロナ感染症とワクチン今年の始めに中国の湖北省武漢市で猛威を振るった新型コロナ感染症が世界に拡大した。世界保健機関(WHO)が3月11日に新型コロナ感染症をパンデミックであると発表した。現在、世界218カ国で約6700万人が感染し、150 万人余りが亡くなった。コロナ拡大の影響を受け世界各国でワクチン開発に注目している。なお、この中から3つのワクチンが試験で効果が高く、世界に供給しはじめようとしている。第一に150年の歴史を有する米製薬会社ファイザーのワクチン(BNT162B2)が95%の確率と有効が明らかになった。第 二、バイオ技術分野で10年しか経験のない米国製薬会社のモデルナワクチンの確率が94.5%。第三、ロシアのワク チン「スプートニクV」は92%の確率だと公式に発表した。世界パンデミックになったこの感染症を抑えるのに上 記3社のワクチンが役立つのではないかと国際的に期待されている。


2.香港:批判を浴びる法律


中国の全国人民代表大会の常務委員会は6月30日、「香港国家安全維持法案」を可決した。香港の住民だけなく、欧米の批判を浴びたこの新法律は分離主義、テロ、権力奪取、中国に対し外国勢力と陰謀など、香港の国家安全を妨 害する行為に責任を課するのが目的である。法案可決により、中国権力者は 昨年6月から11月にかけて暴動を起こし、香港経済に被害を及ぼした過激派の行動を阻止できるとみなしている。


3.戦争以外の理由で延期された初の五輪


今年東京で開催予定の夏季オリンピックは新型コロナウイルス感染症のパンデミックのため延期され、2021年7月23日に開催が決まったのは、今年の主要出来事の 一つである。これまで、夏季オリンピックは戦争以外の理由では延期されたことはなかった。第一次、第二次世界大戦の1916年、1940年、1944年に中止されていたが、1980年と1984年の五輪には多国が冷戦のため参加しなかった経緯がある。


4.米国大統領選挙:バイデンかトランプか?


第59回米国大統領選が11月3日に行われ た。同選挙に共和党から現大統領のドナルド・トランプ氏、民主党から前副大統領のジョー・バイデン氏が競争した。選挙勝利のため両候補者は選挙人538人の270人の過半数を獲得する必要があるが、ジョー・バイデン氏が306人、ドナルド・トランプ氏が232人の投票を得た。しかし、トランプ氏は不正があったと選挙で負けたことを認めていない。今回の大統領選はコロナ感染症のパンデミック下で行われ、郵便投票が普及したことから例年よりも高投票率(1億票超)になった。 なお、バイデン氏は8000万票超を獲得し、史上最多数票の勝利を収めた。


5.新生児救命の新技術の手術


国立成育医療研究センターが史上初に生まれてから間もない新生児の肝臓細胞移植に成功した。先天性代謝障害を持つ赤ちゃんに肝移植が必要とされるが、この手術は生後3ヶ月~5ヶ月に行える。なお、日本の医師らは生後6日目の赤ちゃんの肝臓に1億9000万個のHAES肝細胞の投与に成功し、内臓のアンモニア分解が回復された。この方法は今後も治験を続ける予定である。


6. 紛争地域のナゴルノ・カラバフ


アルメニアとアゼルバイジャンの争論の的になってきたナゴルノ・カラバフ紛争が今年再び始まった。国際の仲介を通じて問題を解決しようという試みが成果を上げず、9月27日に紛争が始まった。数回も停戦に合意したにもかかわらず、両側は停戦合意に違反していた。なお、11月9日、ロシア、アゼルバイジャン、アルメニアの首脳らが停戦合意共同宣言を発表し情勢が安定した。また、ロシアの平和維持部隊が配備されることになった。軍事専門からはこのナゴルノ・カラバフ紛争を「ドローン戦争」と呼び、現在の戦術の激変を示している。


7.月に国旗掲揚した2番目の国は中国


中国の探査機が12月1日、月面着陸計画に成功した。無人探査機「嫦娥(じょうが)5号」は月面の岩石や土壌を持ち帰る前に国旗を掲揚した写真を撮影した。中国の国旗は長さ2㍍、幅90㌢、重さ1㌔で寒さに強いという。51年前の1969年に米国の「アポロ11号」 が人類初に月面着陸に成功し、国旗を掲揚した。


8.ベイルート:無責任な対応大規模な爆弾


レバノンの首都ベイルートの港で2020年8月4日に大爆発が発生し、莫大な被害を受けた。この大事故で200人余りが死亡し、6000人余りが重軽傷を負い、30万人余りが家を失った。損害額は100億~150億米㌦にも上ったこの爆発を原子爆弾ではという噂までが広がったのだ。しかし、実際は違法取引となる2700㌧の硝酸アンモニウム2013年に貨物船「ロサス」から押収し、処分する目的に倉庫に保管していたのが、同災害の主要な理由だった。つまり、担当者の無責任の対応が悲惨な事故に繋がり、レバノンの首都を崩壊したのである。


9. Black Lives Matter:数百万人の抗議運動


アフリカ系アメリカ人の黒人男性ジョージフロイドが5月25日に、警察官の不適切な拘束方法により死亡したことから、米国だけではなく、世界各国で人種差別と警察官の不正行為に対しデモを始めた。抗議者らは近年、警察官の不適切な行為により亡くなった黒人を記念し、彼らの声を届けようとした。米国だけでの「Black Lives Matter」抗議デモに今年1500万~2600万人が参加し、歴代最大の抗議デモの一つになった。また、世界各国の企業が人 種差別撤廃に注目し始めたのがこのデモの成果になる。


10.国際賞“独占”『パラサイト半地下の家族』映画


韓国の監督はポン・ジュノの作品 『パラサイト半地下の家族』映画は 第92回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞したが、今年の芸術文化 の重大な出来事である。同ブラックコメディ映画はアカデミー賞の受賞前に57の国際映画祭から55賞を受賞した。 このようにベスト映画ランキングで上位になったのが鑑賞者と映画評論家に高く評価された。