今夏、開催予定の芸術・文化イベント

カルチャー
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2021-06-23 11:03:05

 はじめに

 ウランバートル市にあるロシア科学・文化センター(RTSNK)の付属「オルフェイ」新劇場はモンゴル人芸術家たちの協力により設立された。新劇場開設記念のため、ロシア文学を代表とするフョードル・ドストエフスキーの「罪と罰」長編小説を舞台化した演劇がモンゴルで初めて上演される予定。

 また、この演劇はモンゴル・ロシア外交関係樹立100周年、ドストエフスキー誕生200周年の節目に当たる様々イベントの1つである。

 ちなみに、ドストエフスキーは1811年にロシアのサンクトペテルブルクで生まれ、「罪と罰」、「白痴」、「悪霊」、「カラマーゾフの兄弟」などの代表作で有名になった。彼の小説をテ ーマとした数多くの舞台や映画作品が世界中で製作されている。一方、モンゴルではエム・ヱン・ビテレビ局が1980年にアレクサンダー・ザーク監督による「ドストエフスキー生涯の26 日」という映画、2010年にモンゴル映画工場のによる、ウラディーミル・ホティネンコ監督の8話シリーズ「ドストエフスキー」がそれぞれモンゴルで上映された。

 「ハーディーンハーン」歴史劇上映

 今年、モンゴル国立ドラマ劇場は創立90周年を迎えている。90周年の記念行事としてB.ツォグネメフ氏の原作「ハーディ―ンハーン(王様たちの王様)」歴史劇が上映される。同歴史劇の監督を国家芸術功労者ナムナン・ナランバートル氏が務める。ナランバートル監督は「この劇を通してモンゴル国民は高い文化を持つ国民」との思考を伝えたいとした。

 国立ドラマ劇場はこの演劇の歴史研究に関する研究会・ 討議を5月に開催した。

 待ちに待ったプレイタイム

「フレイタイム」ライブコンサートが今年、8月6日~8日にかけて、モンゴルシルテーンで開催される。新型コロナウイルス感染拡大の影響で主催者たちが2020年のプレイタイムを延期した。そのため、20年に購入したチケットは有効という。昨年のチケットを購入した各人に21年の新しいチケットがメールで送られる。このフェスティバルに参加する人々はコロナのワクチン接種を受けた証明書を見せる必要がある。この証明書はE-Mongoliaから貰える。今年、外国のバンドは参加できなく、国内の歌手やバンドだけが演奏を披露する。

 短編映画シナリオコンクール開催

 モンゴル芸術連合はオーストラリアの「バスストップフィルム」と協力し、平等参加を目的とした「We Can-We are Talented」事業を2019年に成功裡に実施した。この事業では障がい者の参加を呼び掛けた「シャタ(階段)」映画を製作した。「シャタ」は「ウランバートル」国際映画祭り、アジア・太平洋スクリーンアワード‐2020、米国のシネクエスト国際映画祭りで上映され、シネクエスト祭りでベストファミリー短編映画賞を受賞した。

 これにより、モンゴル芸術連合は本事業を継続し、2022年に社会に直面している課題を取り上げた短編映画の製作を予定し、シナリオコンクールを募集中。このコンクールに参加したい人は社会問題をテーマにした短編映画の脚本を6月20日までredger@artscouncil.mnに送り、その中から選ばれた脚 本で映画を製作する。