モンゴル・ポーランド、農牧業協力で意見交換

政治
b.dagiimaa@montsame.gov.mn
2025-10-06 16:18:48

(ウランバートル市、2025年10月6日、国営モンツァメ通信社)10月3日、B.ベイセン国会議員兼国会環境・食料・農牧業常任委員会の委員長は、スタニスラフ・ゴルチツァ・ポーランド共和国下院議員兼ポーランド・モンゴル議員連盟会長が団長とする同国議会(上院・下院)の議員団と会談した。


会談の冒頭、農牧業および食品生産分野における協力の可能性や、経験・技術交流について意見を交わした。スタニスラフ・ゴルチツァ下院議員は、ポーランドが欧州連合(EU)における農業・食品分野の主要国の一つであり、特に農牧業機械や畜産物加工機器の製造が高度に発展していることを強調した。その上で、モンゴルの遊牧的な畜産業には、移動式の食肉処理・加工機器の導入が適しているとの見解を示した。


同氏は、ポーランド北部のヴァルミア=マズールィ県にある6000頭の乳牛を飼育する完全自動農場が、12人の従業員で運営されていることを紹介した。また、ポーランド上院(セナート)のK.クレイナ議員は、モンゴルが畜産由来の原材料を加工し、第三国市場へ輸出する取り組みにおいて、ポーランドの投資家との協力の可能性があることを強調した。


ベイセン国会議員兼国会環境・食料・農牧業常任委員会の委員長は、今後両国の議会常任委員会が、経済・投資分野での協力を拡大し、モンゴル国内に眠る未利用資源を経済循環に組み込み、輸出構造と量の拡大を図ること、また農牧業分野においては高効率な技術の導入や畜産由来の原材料の高度加工、さらに獣医療および医薬品分野における連携の深化を提案した。この会談には、N.オユンダリ在ポーランド・モンゴル国特命全権大使も出席し、近年の両国経済関係の進展に言及し、特に農業分野が、二国間貿易額の倍増において中心的な役割を果たすとの認識を示した。


会談の終わりには、J.ゾルジャルガル国会議員兼モンゴル・ポーランド友好議員連盟会長が、両国の起業家および政府機関が情報をオープンに共有し、具体的な共同プロジェクトを明確化した上で、政府間経済協力の枠組みの一環として、実現可能な構想をプロジェクトやプログラムとして発展させていくことへの期待を表明した、と国会報道官が発表した。