フレルスフ大統領とモディ・インド首相が公式会談

政治
b.dagiimaa@montsame.gov.mn
2025-10-15 11:18:33

(ウランバートル市、2025年10月15日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領はインド共和国のドラウパディ・ムルム大統領およびナレンドラ・モディ首相の招請を受け、同国を国賓として訪問している。


国家元首とモディ首相は、個別会談の後、公式会談をした。フレルスフ大統領はインドは我が国の「第三隣国」、インド太平洋地域における精神的な信頼感のあるパートナーとして位置づけ、「戦略的パートナーシップ」関係をさらに拡大し、地域および国際舞台での協力を一層深化させる意向を示した。


モディ首相は、両国外交関係樹立70周年一環として開催されているモンゴル国大統領の本国賓訪問は国民同士の友好と友情を一層強化し、「戦略的パートナーシップ」関係をさらに深化させる歴的な意義を持つと強調した。


フレルスフ大統領は、両国の干支が一巡する節目にあたる協力関係の歴史的記念に際し、モディ首相が2015年にモンゴルを初めて公式訪問したことが、両国関係に歴史的な新たな章を開き、協力の発展に貴重な貢献を果たしたことを強調した。


双方は過去70年間の成果を総括し、今後の関係を新たな内容でより豊かにし、あらゆる面での協力を一層促進するとともに、経済的に重要な意義を持つメガプロジェクトやプログラムを共同で実施していくという共通の遺志を表明した。


モンゴルの長期開発政策「ビジョン2050」と、インドの国家ビジョン「ヴィクシット・バーラト2047(Viksit Bharat 2047)」を連携させ、経済、貿易、農業、エネルギー、鉱物資源、グリーン開発、文化、教育、観光などの分野における協力関係を新たな段階へと引き上げていくことが確認された。 


フレルスフ大統領は、関係と協力の象徴とされる石油精製工場の建設が、我が国の経済安全保障を強化し、国の発展において戦略的に極めて重要であることを強調し、インド側に謝意を表明した。 


また、経済的に互恵的な協力をさらに深化させるため、両国は、新たな輸送・物流ルートの構築、第三国の港湾および輸送回廊の活用に向け、引き続き協力していくことで一致した。


モンゴルの航空会社がデリーおよびアムリトサル市へのチャーター便を運航することになったことについて、両国民の交流や観光の促進の重要な推進力になるとの確信を大統領は示した。


モンゴル・インドビジネスフォーラムは、訪問の一環として開催され、富の創造者やビジネス関係者のネットワークを強化する重要な機会であるとし、民間部門間の密接な関係の支援が長期的かつ持続可能な貿易および経済協力の基盤となることを指摘した。


モディ首相は、両国が外交関係を樹立してから70周年を迎えるにあたり、インド政府が「技術・経済協力プログラム」の枠組みで、2025年から2026年にかけて新たに70名のモンゴル人学生に奨学金を提供する決定を強調した。


フレルスフ大統領は、教育分野における協力が両国民をつなぐ強固な架け橋となり、友好と親善を強化する上で重要であることを指摘し、両国の友好の象徴である「インド・モンゴル友好一般教育学校」が将来の有能な人材育成に貴重な貢献を果たすことを強調した。


また、デリー市で初めて開催されている「美しくモンゴル国」コンサートが両国民の相互信頼を強化すると確信していることを表明した。双方は文化・芸術・人道分野の協力を深化させ、教育・スポーツ・青少年の親密な交流を支援していくことで合意した。


国家元首らは、地域および国際舞台における協力を拡大するとともに、特に国連およびその他の国際機関における協力関係を深化させることを表明した。


モンゴルの「10億本の植林」全国運動と、インドの「母親のための一本の木」イニシアティブを連携させ、フレルスフ大統領とモディ首相が植えた木は、地球規模の気候変動への対応や環境保護に向けた両国の共同の努力の現れであると双方が強調した。


公式会談の結果、「モンゴル国とインド共和国の戦略的パートナーシップ関係を強化することに関する共同声明」が発出された。公式会談は和やかで実務的な雰囲気で行われた。