灌漑面積、倍増予定

経済
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2025-11-18 15:59:20

(ウランバートル市、2025年11月18日、国営モンツァメ通信社)食糧・農牧業・軽工業省が実施する「野菜生産および灌漑農業」プロジェクトにより、7県10郡の農地灌漑システムが更新される。現在まで、7郡の灌漑システムが更新され、国家委員会に引き渡された。総農地面積40万㌶の約5万4000㌶が灌漑可能であるため、政府は2030年までに灌漑面積を12万㌶に拡大する計画である。


本プロジェクトは、アジア開発銀行(ADB)および日本財団の資金提供により実施中であり、プロジェクトの一環として農業大学で、老朽化した灌漑システムの復旧と人材育成を目的に、農業機械操作士および灌漑オペレーター向けの短期研修が開始された。


T.ジャンバルツェレン食糧・農牧業・軽工業省国務長官は「全国の農地における灌漑システムは、効率が悪く、老朽化しており、インフラが安定していない上、維持管理への投資がなされず、長年放置されてきた。そのため、灌漑システムの改善、水利用者の能力向上、灌漑農地の拡大、農家の気候変動への脆弱性軽減、水資源を適正に管理する体制の確立を目指している。『野菜生産および灌漑農業』プロジェクトの枠で効率的な灌漑システムの面積を3031㌶拡大する予定である。新規灌漑システムの効率的な運用や技術導入に、農業機械操作士および灌漑オペレーターの役割が重要である」と述べた。


灌漑システムが更新された郡の20名を選抜し、同研修により、灌漑オペレーターおよび農業機械操作士として育成する。また、農家や農業専門家を対象に、灌漑システムの運用計画作成、適切な作物選定、水使用量と経費の計算方法などに関する指導も行う。