モンゴルとドイツは戦略的パートナーシップを締結

政治
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2024-02-07 19:11:02

(ウランバートル市、2024年2月7日、国営モンツァメ通信社本日、ドイツ連邦共和国大統領のモンゴル訪問の枠で以下の協力覚書が締結された。


1. モンゴルとドイツの戦略的パートナーシップに関する共同宣言:

2008年には両国間の包括的パートナーシップ関係に関する文書が署名された。 両国外交関係樹立50周年を機に、ドイツ大統領の国賓訪問中、両国関係は戦略的パートナーシップのレベルに格上げされた。第三隣国であるドイツは、戦略的パートナーシップを締結したヨーロッパ初の国となった。 現在、モンゴルは米国、日本、韓国と戦略的パートナーシップ関係を締結している。


2. 道路による国際旅客および貨物輸送に関する両国政府間の協定:

同協定の締結により、ドイツだけでなく他の欧州諸国との経済、貿易、投資関係の深化にとって重要な推進力となる。モンゴル運送業者のヨーロッパ諸国への輸送機会が増加する。内陸国のモンゴルにとって重要であり、アジアとヨーロッパを結ぶ最短の輸送ルートとなるため、経済に多大な貢献をする。




3. 「モンゴル・ドイツのカラコルム遠征」と「モンゴル・ドイツのオルホン遠征」の協力継続に関するモンゴル科学アカデミー、モンゴル国立大学、ドイツ考古学研究所間の合意書:

オルホン渓谷における両国共同考古学調査は、ナツァグ・バガバンディ元大統領と R.ヘルツォーク大統領の後援の下、1998 年に始まった。20年以上にわたり成功裏に実施された同プロジェクトの枠で、歴史的建造物の地形図、発掘調査、遺物の調査、一般公開、展示などの包括的な作業が行われる。協力協定を更に5年間延長することが合意された。




4. 「モンゴル・ドイツ共同の鉱物技術大学」プロジェクトの実施に関するモンゴル教育科学省とドイツ国際協力協会間の合意書:

モンゴル・ドイツ共同の鉱物技術大学は、2013 年に設立された国営大学であり、モンゴルの鉱業・加工業の発展に必要な人材の国内育成、研究・イノベーションの発展、現地化において重要な役割を果たしている。

ドイツ政府から700万ユーロの資金援助により、大学寮や研修・研究施設の建設プロジェクトが実施されている。 合意書によると、大学の組織と運営のためにドイツから追加の400万ユーロが資金が提供された。


5. モンゴル外務省とドイツ国際協力協会間の「裁判所の法的環境と能力向上プロジェクト」の実施に関する合意書:

ドイツは、移行の開始以来、法制度の改善、法律および司法機関の能力強化のためのプロジェクトを支援し、実施してきた。 この支援の継続、司法移行プロセスに関する法的アドバイスや、同分野の関係者と技術的能力の強化に対する財政援助が提供予定である。




6.「特別保護地支援による生態系保護貢献2」プロジェクト実施に関するモンゴル自然環境・観光省とドイツ国際協力協会間の協定:

特別保護地で地元住民の支持により安定したマネジメント実施を予定している。コンサルティング・サービスは、特別保護地法の改正案施行、特別保護地マネジメントの改善、自然環境教育、通信改良に提供される。




7.「経済成長・ビジネス経営促進2」プロジェクト実施に関するモンゴル経済開発省とドイツ国際協力協会間の協定:

同プロジェクトは、企業投資・輸出促進サービスのアクセス改善が目的である。経済・投資政策を施行する主要参加者の能力・連携を強化し、投資促進の方法を充実させる。 


8. モンゴル・エネルギー省とドイツ国際協力協会間の「モンゴルにおける持続可能なエネルギー開発のための能力強化プロジェクト」の実施に関する合意書:

エネルギー部門の近代化に関連し、ドイツ政府は官民部門の利害関係者の能力向上、相互連携の改善に向け200万ユーロの援助提供を決定した。


9. モンゴル政府実施機関である文化芸術局とドイツのプロイセン文化遺産財団(SPK)傘下のベルリン国立博物館協会の「祖先と古代歴史博物館」間の覚書:

各国首脳の後援の下、モンゴルの古都カラコルム、オルホン渓谷の考古学的発掘、研究プロジェクトの成果、その他の歴史的資料に基づき、「チンギス・ハーンとモンゴル帝国の歴史を示す実物展示会」が2026年と2027年に、ベルリン市とボン市での開催が合意された。

これは、モンゴルの海外への宣伝、その歴史、文化、伝統の普及、ヨーロッパの旅行者や観光客の増加に重要な推進力となる。同プロジェクトの枠で、2005年にボン市で展覧会「チンギス・ハーンとその後継者たち」が開催された。