「21年度トップ企業100社」表彰式 1位は不動のエルデネト工場

経済
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-05-30 10:49:52


523日、政府とモンゴル商工会議所(MNCCI)による、国内社会・経済的な発展に大きく貢献した企業を表彰する「昨年度トップ企業100社」の表彰式が行われた。

同ランク付けは、財務省と国税庁、税関庁、社会保険庁、国家登記庁、国家統計委員会がまとめる公式集計や報告書に基づき、当年売上額、納税額、社会保険料の納付従業員数、収益及び資産総額などを含む5つの項目を基準に選出する。

今年は、エルデネト工場公社がトップ企業100社で1位。同社は20年連続の不動の1位だ。エルデネト公社を除く、トップ10社はオユトルゴイ社(2位、前年3位)、エルデネス・タワントルゴイ公社(3位、前年2位)、ハーン銀行(4位、前年同位)、ゴロムト銀行(5位、前年9位)、ウランバートル鉄道合弁会社(6位、前年同位)、貿易開発銀行(7位、前年同位)、ステート銀行(8位、前年11位)、ニック社(9位、前年12位)、エナジー・リソース社(10位、前年5位)の順位となった。

表彰式では、ロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相は「我々はコロナのパンデミックと戦争の時代に生き、また働いている。経済は5.3%縮小し、消費財購買は10分の1まで低下して、インフレ率も15%上がるなど前代未聞の難局を共に乗り越えようとしている」と語り、このような困難な時期でも政府を支え、雇用を維持して税金を納めるなど、トップ企業らしき責務を果たしたトップ企業100社へ、政府と国民を代表して感謝したいと述べた。首相は「困難な状況の中で、新たなチャンスがあり。難局は試練と団結を与え、根本的な改革に向けた社会精神を形成する。モンゴルが人民革命100周年から101周年、民主革命30周年から31周年へ替わろうとする中、コロナのパンデミックの大流行と地政学上の変化が重なり、より構造改革を迫っている。共に新世紀と新たな30年を切り開こう」と語った。さらに、首相は「国が提唱する国家長期開発計画『長期ビジョン2050』の遂行に当たり、その基礎を固めるために発展制約要因の対処、経済規模拡大を目的の新復興戦略がある。

新復興戦略でも構造改革を図る。というのは、「新復興戦略の理念は個人と企業、投資家による積極的な参加に基づく新たな経済構造を確立することだ」とし、政府の機能についてモンゴル相撲に例え、「行政は行司(ザソール)的な機能を果たし、個人と企業、投資家が世界という道場で奮闘するにあたって全面的にサポートする」と強調した。 

21年度トップ企業100社に選出された企業は前年比26%増の約5兆3000億トゥグルグを納税。社会保険料納付高も全体の47%を占める。また、100社の総売上高はGDP82%に達し、従業員数は8300人増え、99000人となった。