B.ダワーダライ氏:グリーン・ファイナンスの役割の重要性が注目される

経済
b.undrakh@montsame.gov.mn
2023-06-15 16:18:51

6月15日、第2回「グリーン・ファイナンス」国際会議がモンゴル大統領後援のもと、シャングリ・ラ・ホテルで開催され、2日目となる。同会参加のB.ダワーダライ大統領経済政策顧問にグリーン・ファイナンスの現状や提案目標、同会で期待される成果についてインタビューした。


――まず、モンゴルの銀行や金融機関のグリーン融資を提供している状況と、将来の見通しを教えてください。

現在、銀行部門が提供する融資のうちグリーン・ローンは1%未満の3000~4000億トゥグルグに収まり、現在国が掲げる目標を達成するには十分でない状況である。将来的には、国際市場からの資金の誘致が喫緊の課題となると考える。


――昨年開催された「グリーン・ファイナンス」地域会議の成果は何でしたか?

昨年の地域会議では、グリーン・ファイナンスの原則と手法が承認され、2030年までに融資ポートフォリオ全体の10%をグリーンローンに変えるという公約も掲げられた。さらに、グリーン・ファイナンスに関する知識や能力向上、「10億本の植林」全国運動への銀行や金融部門からの適切な支援に関する取り組みについても行わた。


――今回の国際会議ではどのような成果が期待されますか?

今回の「グリーン・ファイナンス」国際会議では、国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた活動計画や共通基準の承認が期待されている。具体的には、どのようなプロジェクトや融資が持続可能な開発目標達成に貢献できるかを定義することが重要である。また、中国との資金調達など、協力関係の進展にも注目している。さらに、モンゴルのグリーン開発やグリーン・ファイナンスに関する立場や手法について、海外へ明確に情報提供することも同会の目的の一つである。

 モンゴルは、グリーン開発の加速に向けグリーン資金増加の重要性を認識している。今回の国際会議を通じて、グリーン・ファイナンスにおける国際的協力関係の強化が推進されることで、持続可能な未来への道が開かれることが期待される。