ザンダンシャタル国会議長は潘基文第8代国連事務総長と会談
政治
6月12日、ゴンボジャブ・ザンダンシャタル国会議長は潘基文第8代国連事務総長と会談を行った。
潘基文前国連事務総長はモンゴル国会、アメリカ・スタンフォード大学、潘基文財団、韓国のエウァ女子大学共催の「アルタイ山脈に渡る持続可能な開発に関する対話-男女平等と持続可能な開発」をテーマにした国際会議に参加するため、モンゴルを訪問した。
ザンダンシャタル国会議長は「昨年、韓国ソウル市で開催された『太平洋に渡る持続可能な開発に関する対話』の際に潘基文前国連事務総長と会談し、有意義な議論を行なった」と述べ、2015年に国連が承認した持続可能な開発のための2030アジェンダの実施に関する今回の会議を通し、ウランバートル市での再会に喜びを伝えた。また、国会議長は国際の平和と安全保障、気候変動、経済、エネルギー、食糧を含む世界各国が直面する課題解決における前国連事務総長のリーダーシップに感謝の意を表明した。
モンゴルは国連の持続可能な開発目標を最初に実施した国の一つであり、政府はモンゴルの長期開発政策「長期ビジョン2050」を考案し、持続可能な開発目標に沿った優先順位を定義した。さらに、会談の際、国会議長は「国の特性や状況に応じ雇用を増やし、貧困削減、グリーン経済の発展、教育制度の改善、社会正義の男女平等の確保、新型コロナウィルスによる悪影響の軽減を目指す」と強調した。双方は気候変動、砂漠化対策、グリーン経済の支援等の問題について意見交換を行い、持続可能な開発目標を達成するために政治的リーダーシップ、特に国会の参加が重要な役割を果たすことで合意した。
モンゴルは気候変動に対して最も脆弱な国の一つであり、気候変動を緩和し、その悪影響を軽減するためにいくつかの措置を講じている。例えば、オフナー・フレルスフ大統領考案の「10億本の植林」全国運動を成功裏に実施中である。また、首都で改良練炭の使用を導入し、過去2年間で大気汚染が最大50%削減された。さらに、長年の研究結果に基づき、世界クラスの持続可能なグリーンかつスマートな「新カラコルム」首都建設を計画し、取り組んでいることを伝えた。
最後に国会議長は「アルタイ山脈諸国の文化、歴史、伝統、民族性を持続可能な協力と開発に連携させ、その拡大に留意し、将来の指導者を団結させる恒久的なパートナーシップ及びその協力の規模拡大は同会議が目指す成果となる」と述べ、国連事務総長の健康と今後の成功を祈念した。