モンゴル・ロシア・中国の第16回貿易経済合同会議で50以上の覚書を締結

経済
b.undrakh@montsame.gov.mn
2023-06-17 16:02:21

モンゴル商工会議所(MNCII)は、ロシアと中国間で行われた第16回貿易経済合同会議をウランバートルで開催し、50以上の協力覚書に署名し、会議は閉幕した。

同会では、モンゴルと中国の国有・民間企業3社が鉄道・インフラ分野での下記の協力関係が決定された。

  • モンゴルからロシアと中国の市場への肉、肉製品、牛乳および乳製品の輸出に関する管理、検査、検疫要件に向け、サポートする。
  • 三国間の貿易における関税・非関税障壁および制限を緩和し、貿易を円滑化・自由化する。
  • 主要な開発プロジェクトへの共同投資を支援する。
  • 仲裁決定については、相互に受け入れ、3ヶ国の仲裁人をバランスよく交換する。
  • 三国間の商工会議所(モンゴル、ロシア、中国)のビジネス委員会を設立する。
  • 三国間の共通情報分野プラットフォームを構築する。
  • また、モンゴルの地理的位置に基づき、国際トランジット輸送の発展、貨物輸送と観光の増加を促進するため、国境検問所の能力拡大や出入国地点の増加、近隣諸国との合意、作業期間の延長などが議論された。

 同会では、モンゴルの6社、中国の4社、ロシアの3社が協力プロジェクトを発表し、ビジネス会議も開催され、3ヶ国のビジネスマン、大使館の代表らを含む600人以上が出席した。

モンゴルは、フシギーン・フンディーにおける「チンギス・ハーン」国際空港を拠点に、1000㌶の土地に経済自由区域導入の計画を発表した。また、国境検問所の容量拡大や出入国地点の通過能力の増加、近隣諸国との合意、検問所の運営時間の延長などが議論された。

 モンゴル、ロシア、中国の三国間の貿易経済関係の問題を迅速に解決し、投資を増加させ、ビジネスを行うための有利な環境を作り出すためには、中国からの協力を新たなレベルに引き上げることが重要であると、主催者であるO.アマルトゥブシン・モンゴル商工会議所頭取は閉会の挨拶で強調した。次回の第17回三国間貿易経済合同会議は、2024年に中国の国際貿易促進委員会の主催により開催されることが決定された。