ザンダンシャタル議長:モンゴル人が富の所有者である法的根拠が確保
政治
(ウランバートル市、2024年4月22日、国営モンツァメ通信社)4月19日、国会本会議で国富基金法が最終可決された。
ザンダンシャタル国会議長は、2019年の憲法改正に、天然資源の開発に関する政府政策は長期的な開発政策に基づき、現在および将来のすべての国民が健全で安全な環境で暮らす権利を保証し、地下資源の恩恵は国家資源基金に集中され、平等かつ公平なアクセスが確保され、天然資源の開発による収入と利益の大部分が国民に寄付されるなどの法的根拠は法律により確立されると述べ、同概念に従い、政府は重要な法案を作成したと強調した。
また、同法律の可決により、モンゴル国民がモンゴルの土地と資源の所有者となり、その利益を平等かつ公平に享受する法的基盤が保証される。以前、開発基金法と未来遺産法が可決されたものの、天然資源の収益から国民に利益をもたらす原則が適切に履行されなかったため、富の不正管理が横行するようになった。
国会と政府は富の不正管理との戦いに率先して取り組み、過去4年間に多くの変化が加えられた。国会と政府は公聴会の主催と証拠分析により、同事実を明らかにした。
ザンダンシャタル国会議長は、また、「同法では、富の基金には、未来遺産基金、蓄積基金、開発基金の3種類がある。未来遺産基金は、富の収益を蓄積し、蓄積された収益を国際金融市場商品への投資により価値を高めることに重点を置く。蓄積基金に蓄積された収入により、モンゴル国民の保健や教育、住宅購入などを支援する。モンゴルの主要な開発プロジェクトとプログラムは開発基金の資金で賄われる。全てのモンゴル人は普通預金口座を所有する。蓄積基金の資金は、同口座に記録される。モンゴル銀行は、その実施に大きな責任を負うよう法的に定められている」と強調した。
最後に「モンゴルは、天然資源が多く、地下資源が豊富な国である。これほど豊かな国の国民が貧しく、発展が遅れていてはならない。我々の祖先が残したこの豊かで広大な土地の富を有効に活用し、その恩恵を受けることはモンゴル人の基本的な権利である。モンゴル人として生まれた全ての人は、この権利を誰とも共有することなく享受すべきである」と指摘した。