韓国とビザ要件緩和、FTA締結で意見交換
政治
(ウランバートル市、2025年11月24日、国営モンツァメ通信社)モンゴル・韓国政府間委員会の第9回会議が20日外務省で開かれた。
会議に、モンゴル側からサンダグ・ビャンバツォグト・モンゴル国大臣兼内閣官房長官は、モンゴル国の社会、経済の現状および政府政策、その目標について簡潔に説明した。
双方は協力関係の枠組みを活用し、特に貿易、経済、鉱物資源、鉱業、エネルギー、交通・運輸、環境、教育、保健医療などの分野で協力を拡大・発展させ、公務員制度改革や人材育成でも連携を進めることで意見を交わした。
また、ビャンバツォグト長官は、モンゴル国民のビザ要件を緩和や韓国在住モンゴル国民の正当な権益の保護に言及し、実質的な結果を目指して取り組む意向を表明した。第一歩として医療目的で韓国を訪れるモンゴル国民のビザ免除を提案した。
もし、韓国側がモンゴル国民のビザ問題に対し実質的かつ建設的に取り組み、解決しない場合、2026年から韓国国民に対してビザ取得義務を導入せざるを得ないと述べた。
さらに、両国はモンゴル・韓国間の自由貿易協定(FTA)締結について意見交換した。モンゴルから韓国への年間輸出額はわずか5000万米㌦強であるのに対し、韓国からの輸入額は5億米㌦に上る。
モンゴル産品を韓国市場に流通させる同協定に、農産物、その中でも特に皮革、ウール、カシミヤ、食肉製品を韓国市場に輸出することをFTAに必ず盛り込むよう立場を示した。

また、鉄鋼溶解や銅精錬工場の公開入札に世界的な韓国企業を参加させることや、重要鉱物の研究センターを設立することが決まった。
これらの課題について、両国は近いうちに具体的な解決策を講じることで会議の締めくくりに合意した。
このほか、航空運輸の自由化の結果、従来は週7便であったものが、現在両国間の運航本数は週70~80便に大幅に増加した。
チケット価格も従来の300万トゥグルグから100万トゥグルグに下がり、実質的に3分の1になった。その結果、2025年だけで18万人の韓国人がモンゴルを訪れたと内閣官房が報告した。
Ulaanbaatar