Ulaanbaatar
モンゴルとタジキスタンの大統領、記者会見を開催
政治
（ドゥシャンベ市、2025年7月27日、国営モンツァメ通信社）7月24日、オフナー・フレルスフ大統領とエモマリ・ラフモン・タジキスタン大統領は首脳会談の成果について記者会見を開催した。
フレルスフ大統領：
尊敬する大統領閣下！
シルクロードの交差点であり、美しいタジキスタンに暖かく歓迎したエモマリ・ラフモン大統領閣下、並びにタジキスタンの政府と国民に心より感謝の意を表します。
私たちは過去30年間以上にわたる成果を振り返り、今後の関係と協力を新たな内容で充実させ、各分野で拡大・発展させることについて意見を交換し、協力の将来展望、行動計画、優先分野を明確にした。
会談の結果として「モンゴル国とタジキスタン共和国の友好関係および協力を拡大・発展させるための共同声明」を発表した。
更に、協力関係の法的基盤を強化し、エネルギー、農業、工業、デジタル開発、文化、教育、観光などの分野における協力を一層推進することに合意し、両国の協力関係の拡大と深化を目的とした11件の文書に署名した。
私たちは、モンゴルの「長期ビジョン2050」および「新復興戦略」とタジキスタンの「国民発展戦略2030」との連携を確保し、両国の協力関係の基盤を強化するとともに、協力の新たな機会について議論した。
私たちは、経済協力の拡大・深化に、輸送と物流の協力が極めて重要であることを共通認識として確認した。両国を結ぶ直通道路の開設、定期の直行便運航、新輸送回廊の構築について議論した。
モンゴルは、タジキスタンが「アジア道路ネットワークを通じた国際道路輸送に関する協定」に加盟することに対し、支持する用意がある。
私たちは農業と牧業分野の協力を開始し、タジキスタンに種畜を輸出するとともに、畜産物の交換を増やし、モンゴルからハラール肉を輸出する可能性を調査することに合意した。
モンゴルは「ホワイト・ゴールド」全国運動を、タジキスタンの綿花・繊維産業政策と連携させ、羊毛、カシミヤ、綿花などの原材料を基盤とした付加価値製品の共同生産を目的とするプロジェクトおよびプログラムの実施について協議した。
モンゴルとタジキスタンの初のビジネスフォーラムがドゥシャンベ市で開催され、ビジネス協議会の設立が決定された。同件が、民間企業および富の創造者の協力関係を新段階に引き上げ、貿易や投資における互恵的協力を拡大・発展させ、貿易額の増加を目指す重要な出来事となった。
エネルギー省間で締結された覚書は、タジキスタンの水力発電に関する経験をモンゴルに導入し、グリーン・トランジションを推進し、持続可能な開発目標（SDGs）の達成に寄与する出来事となった。
観光の促進、共同プロジェクトとプログラムの実施、教育・文化・スポーツ分野での協力の深化、次世代間の関係強化に協力することで一致した。
デジタル開発と情報技術分野における協力の相互理解覚書に署名した。同件が、協力の新たな方向性を切り開き、将来の発展の道筋を示す重要な一歩となった。
チンギスハーン国立博物館とタジキスタン国立博物館が、文化遺産の研究・保護・普及における協力の基盤を構築した。
両国大統領の後援の下で「モンゴル・タジキスタン合同文化公演」が開催された。
両国は国連および他の国際機関の枠で積極的に協力しており、地域および国際舞台での協力関係を更に深化・発展させる意向を再確認した。
モンゴルの「10億本の植林」全国運動とタジキスタンの「20億本の苗木」プログラムを連携させ、共同プロジェクトとプログラムを実施することを話し合った。
タジキスタンは、モンゴルが提唱した「内陸発展途上国のための国際研究センター」の加盟国となった最初の国の一つであり、同構想を一貫して支持したことに対し、感謝を申し上げる。
モンゴルは、両国の協力関係の拡大・発展に寄与してきた大統領閣下のご尽力と貢献を高く評価している。来年、モンゴルに国賓訪問をするよう、謹んでご招待申し上げます。
エモマリ・ラフモン大統領：
尊敬する大統領閣下！
タジキスタンとモンゴルは、外交関係を樹立して以来、関係発展の道を模索してきた。
私たちは、両国の協力関係の現状を評価し、今後の展望を明確にするとともに、国際および地域での協力についても意見交換を行った。
協力関係を成果につなげ、法的環境の強化を目的とした文書に署名した。
貿易、経済、教育、文化、人道および他の分野における協力を一層強化することが適切であると見なしている。
政府間委員会および議会間の協力を拡大・発展させることが重要である。
貿易・経済協力の重要性について協議が行われた。政府間委員会の活動を活性化させる必要があると合意した。また、貿易・経済協力の枠での共同プロジェクトとプログラムの実施が重視された。
双方は、経済の競争力を向上させることに合意した。投資分野に協力の可能性があることを再確認した。プロジェクトとプログラムを策定し、近々実施することに合意した。
タジキスタンは天然資源の活用に関する調査を提案し、同分野で協力することになった。
加工業、食糧、軽工業、農業、畜産業の各分野での協力の可能性を確認した。ビジネスの好適な環境整備のため、新たな提案や発案を積極的に支持することに合意した。
観光、文化、人道分野における関係を更に拡大・発展させることを確認した。文化遺産の保護強化、教育、科学、青少年、スポーツに関し意見交換を行い、関連する文書に署名した。
私たちは、国際および地域の安全保障と安定について意見交換を行った。
気候変動および自然環境への悪影響を緩和するため、共に努力し、貢献することに合意した。
国連および国際機関の枠で、伝統的な友好関係と協力を継続することを互いに再確認した。
モンゴルを国賓訪問するよう招待していただき、ありがとうございます。私は2009年にモンゴルを訪問したことがある。タジキスタンは、モンゴルとの協力関係を各分野で拡大・発展させる意向がある。
両国の政府間委員会が、協力のロードマップを策定すべきと考えている。タジキスタンは、全てのご提案に賛成する。ご清聴ありがとうございました。
