モンゴル初の子ども鉄道の敷設開始
社会
昨年9月29日、ウランバートル鉄道合併公社の関係者がダルハンオール県知事と「子どもの鉄道」プロジェクトに関する覚書に署名した。今年、同プロジェクトが本格化し、5月10日からダルハンオール県の「私のモンゴル」公園で子ども鉄道の敷設が始まった。このプロジェクトのリーダーCh.ムンフバト氏によると、同鉄道の全長は2.1㎞、軌間は750mmであり、環状の路線を持つ。全長の200mは車両基地への出入口。
同鉄道で用いられるTE10シ リーズの機関車、34席の車両2台はロシアのコムパロスキー工場で作られている。この鉄道を敷設するには2つの目的がある。ひとつ目は子ども、若者たちが自由時間を過ごす適切な場所にする、ふたつ目は ダルハンオール県の第18番学校では鉄道学習の2リセクラスが設けられたため、将来の鉄 道員を育成する教育研究拠点となることである。
子ども鉄道の事業に約70人の鉄道員が関与しており、7月20日に開業予定。子ども鉄道ではベテランの鉄道員たちが鉄道の専門知識を子どもや若者に教える のに重要な役割を果たすものと見られる。
ちなみに、家族・子ども・青 年開発庁は5月31日から「子どもを第一に」全国運動を開始すると発表し、関係者がこの運動について情報を提供した。これは12月20日まで続き、障がい児や子どもの権利保護向けの数多くの活動を実施するという。家族・子ども・青年開発庁のG.バ トドルジ長官は民間機関、報道 機関に対して同運動への積極的 な参加を呼び掛けた。