フレルスフ大統領のイタリア共和国国賓訪問が終了
政治
(ウランバートル市、2025年12月4日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領はイタリア共和国のセルジョ・マッタレッラ大統領の招請により、同国を国賓として12月1日から3日にかけて訪問した。
両国元首は「戦略的パートナーシップ」共同声明を発出した。フレルスフ大統領にはロレンツォ・フォンターナ・イタリア共和国下院議長が表敬訪問した。
また、国連食糧農業機関の屈冬玉事務局長と会談し、我が国が提案した「国際放牧地と遊牧民の年」の開幕式に出席した。
ローマでは国立馬頭琴交響楽団が公演を行い、企業間ビジネスフォーラムも開催された。教育、科学、文化、スポーツ、観光、マスメディアなどの各分野での協力および地方自治体間の連携に関する覚書に署名した。
今回の国賓訪問により、モンゴルとイタリアの友好関係と協力の水準を二段階引き上げられ、両国関係は「戦略的パートナーシップ」に格上げされた。
・イタリア共和国は欧州連合加盟国の中では、ドイツ連邦共和国に続き、モンゴルが戦略的パートナー
シップを締結した二番目の国となった。
・両国間の高官・首脳レベルの相互訪問、外務省間の政治協議など二国間協力のメカニズムを通じ、国会
議員連盟の積極的な交流を支援し、政治対話を強化する。
・多角的協力、特に国連を中心とした協力を強化する。イタリア、モンゴル、欧州連合間で2017年に締
結された「パートナーシップ・協力協定」に基づく積極的な協力を引き続き支援する。
・防衛および軍事機関間の協力を推進する。
・経済・技術分野では、政府間委員会の会議やモンゴル国商工会議所とイタリア貿易庁間の直接的な連携
強化を通して、経済・貿易・投資分野での協力を拡大する。
・輸出拡大の新たな道を開き、投資および経済協力の資源や可能性を活用する。
・衣料・カシミヤ分野での安定した供給網の構築、農業生産、再生可能エネルギー、エネルギー転換を支
援する技術など重点分野における中小企業・産業協力を促進する。
・エネルギー網、輸送・物流、上下水道や廃棄物管理システム、情報通信技術、医療分野の発展を支援す
る。安全で耐性のある情報技術インフラ、デジタル化、スマート行政サービス、産業競争力の向上も推
進する。
・循環型経済、土地・水・廃棄物の持続可能な管理など、環境保護分野での協力を支援する。
・鉱物および資源分野での協力を発展させる。
・国際道路貨物輸送に関する政府間協定を締結する。
・非常事態、民間防衛、リスク管理に関する協力を推進する。
・行政・司法・法制度の強化に関して、欧州連合が実施するプロジェクト・プログラムの下でイタリア共
和国が支援を行う。
・科学・教育・文化分野での協力を強化する。教育機関、研究センター、大学、高等教育機関間の協力を
拡大し、奨学金の機会を増やす。
・ミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピックを契機に、スポーツおよび観光分野での協力を推進す
る。
Ulaanbaatar