カシミヤ業界の手形発行で農業に新金融商品
経済
(ウランバートル市、2025年6月25日、国営モンツァメ通信社)6月23日、食糧・農牧業・軽工業省、農業取引公社、商業銀行各行、ならびに関連工場の間で、カシミヤの調達拡大、梳毛カシミヤの輸出促進を目的とした手形による資金調達を保証とした決済契約が締結された。
T.ジャンバルツェレン国務長官は、「ホワイト・ゴールドとも呼ばれる家畜由来の原材料を完全に加工し、国内で付加価値を高める政策は、着実に成果を上げている。「ホワイト・ゴールド」全国運動の一環として、企業に対して総額3300億トゥグルグの運転資金をソフトローンとして提供し、さらに自社資金も活用して5000トンのカシミヤが調達された。これにより、モンゴル国内の工場が初めてカシミヤ原料の50%を自国内で確保できた。今後は、製造業の安定した運営を維持し、牧畜民の現金収入を減らさず、原料カシミヤの調達を安定させるために、資金調達の新たな手段として手形を発行することについて、政府閣議で決定され、その内容を記した議事録も公表されている。これは資金面の課題を乗り越えるうえで大きな支えになる。同取り組みによって、生産の円滑な運営が確保され、世界のカシミヤ市場での競争力を維持し、牧畜民の収入も守られる。また、非鉱業分野における主要輸出品である羊毛およびカシミヤの加工水準を段階的に向上させ、国内での完全加工を実現することで、付加価値の高い最終製品の生産が拡大し、輸出収入が増加する」と述べた。
今回の契約では、「Golomt銀行」と「GOBI社」間、および「ハーン銀行」と「ハンボグド・カシミヤ社」間で、それぞれ70億トゥグルグ規模の手形による資金調達契約が締結された。この契約により、手形によって資金の原資を保証し、それを資金化・償還するプロセスに関して、関係当事者間の関係性を規律し、各当事者の権利と義務を明確にしている。