首都ウランバートル観光から 3250億MNTの間接的赤字
社会
新型コロナウイルスのパンデミックのため、観光分野が最大の打撃を受け、世界的に初めて完全停止となった。そこで、モンゴルの観光分野、特に首都ウランバートルが過去3か月どれぐらい赤字を受けたかについて、観光教育開発連盟会員のB.イェルバフ研究者が調査を実施した。調査によると、過去3か月首都ウランバートルの経済に観光分野から直接得る305億トゥグルグ、間接的に得る3250億トゥグルグの赤字出ていた。
2019年にモンゴルを訪れた全観光客の78.9%が首都ウランバートルを経由し2~3泊した。しかし、2020年第一四半期ではウランバートル経由の観光客数は全同期比91.3%も減っている形となる。これはウランバートルの経済に観光客からの収入が96.9%減っている。2019年ウランバートルを訪れた観光客は1億5570万㌦(=4320億トゥグルグ)を投入した。
コロナ禍のため、中止、延期された主なイベント
今年1月末から始まった新型コロナウイルスの流行が長期化しているため、モンゴル国内で開催予定であった数多くのイベントが中止、または延期に追い込まれている。日本とモンゴル両国の架け橋となる拠点、日本モンゴル人材開発センターでは、夏までのイベントはすべて中止となった。このままでは、7月予定の新国際空港の開港式や、国家ナーダムの開催も危ぶまれる。モンゴル経済へのコロナの影響は大きい。かつて経験したことのない状況に、いまや全世界が終息を祈るほかない。
以下に中止、延期の主なイベントを紹介する。
3月:
★フブスグル・氷祭り(中止)
★イーグルフェスティバルinウランバートル(中止)
★ラクダ祭り(中止)
★日・モ文化協定45周年記念「今陽子コンサート」(延期)
★ウランバートル市民祭り(中止)
★サッカーワールドカップ・アジア 予選日本対モンゴル(延期)
5月:
★ウランバートル国際マラソン(中止)
8月:
★JAPAN FESTIVAL IN MONGOLIA 2020(中止)
9月:
★第24回モンゴル国際草原マラソン大会(実施の方向で検討中)