ザンダンシャタル首相:2026年度国家予算は経済成長を各家庭に届ける人間開発のメガプロジェクト

政治
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2025-09-17 10:39:15

(ウランバートル市、2025年9月17日、国営モンツァメ通信社)ゴンボジャブ・ザンダンシャタル首相は2025年度の秋季通常国会の開会式で2026年度国家予算案を発表した。その内容は以下の通りである。


保健医療分野への投資は5.5倍に、教育分野への投資は2倍に増額され、外国の融資や支援も同分野に重点的に充てられる。第2国立がんセンターと国立心臓疾患センターの新設を開始し、外傷・整形外科センターを拡張する。17県の救急および集中治療部門を刷新する。首都で新たに117校の学校、73園の幼稚園、32の学生寮を建設する。教育分野の経常予算が1000億トゥグルグ増額された。


平均年金額を90万1000トゥグルグに引き上げる予定である。電力の外国依存を低下させるため3兆9000億トゥグルグの国内資金を投じて、新たな電源開発を進める。 


タワントルゴイ鉱床群の未開発の資源を経済に活用し、「国富基金」の資金を増強する。


住宅ローン制度の改革を進め、住宅銀行を設立し、国民の住宅取得を支援する方針である。低金利かつ長期の新融資制度を政府、民間企業、国際機関の協力により構築する。


地方開発道路の整備事業を継続し、1兆2000億トゥグルグの投資により、3122㌔の新設道路と3159㍍の橋梁を建設・修繕する。


アジア開発銀行の支援により、ツァガーンノール、ボルガン、ハビルガに国境検問所の建設が着工される。


国内総生産(GDP)比で35.1%に達していた予算支出を32.2%に引き下げる。併せて、経常経費の比率も26.6%から24%に縮減する。


国有企業数を109社から87社に縮小し、公務員の人員を23万人から21万8000人に削減する。国有企業の調達を完全にデジタル化し、人工知能を活用したシステムの導入に着手する。


観光産業の強化を目的に2670億トゥグルグを投資し、150社以上の観光関連企業のインフラ整備とサービス品質の改善を図る。


主要食料品に関して自給体制を確立しつつ、外国市場への輸出拡大にも取り組む。


「ホワイト・ゴールド」、「新協同組合」、「アタル4」などの各種キャンペーンを引き続き推進する。 


総額9957億トゥグルグの低利融資を、1万5000以上の個人、企業、協同組合に支給する。


2026年度予算を金融政策と整合させることで経済成長率を5.7%に引き上げ、インフレ率を7%以内に抑制し、輸出総額を167億米㌦に到達させる。


2026年度予算において歳入を31兆6000億トゥグルグ、歳出を32兆9800億トゥグルグと見積もり、均衡ベースでの財政赤字が1兆3800億トゥグルグに達すると試算した。