鉱業以外の輸出会議 依存からの早急な脱却を迫る

経済
41@montsame.mn
2017-12-05 09:26:55
 11月23日に行われた第一回鉱業以外 の輸出会議で、モンゴルの輸出品 目の約80%が鉱物資源であり、そ の他の産業の輸出拡大が深刻な課 題であることについて協議した。
 会議は市場研究所とモンゴル銀 行の共催で、主な協議内容は鉱業 以外の各品目の輸出促進、経済的 支援の設定、法的環境と設備、地 理的問題、新出品目の輸出促進な どだ。 専門家らは、輸出におけるハナ 馬、つまりモンゴルの輸出品目の 先頭に立つ何かがなければ、現状 のまま鉱産物頼みとなり、経済不 況から抜け出すことは不可能だ、 と痛烈に批判。輸出や貿易全般に おいて運輸、関税制度の一刻も早 い改善の必要性を指摘した。
 また、2014年~2015年の鉱産物 の価格暴落時には、農産物の輸出 によってモンゴルの経済が持ちこ たえたことを統計を使って説明し た。さらに経済学者は、今年の経 済成長についてはIMF計画の恩恵で あり、石炭輸出の上昇が影響した と強調し、現在の国家収入の増加 は一時的なものであって、鉱産物 の価格上昇の影響にすぎないと断 言した。 1990~2016年の期間にモンゴル に112カ国から1万3000の企業や投 資家が投資しており、その投資額 は総額150億米ドルにも及ぶ。
 し かしその8割は2008~2012年のも ので、その上72.5%は鉱業分野に 対する投資だった。 民主化以後のモンゴル経済を長 年支えてきた鉱業分野だが、それ に依存した経済政策は今のところ 絶対的な良い結果を生んでいな い。よって、モンゴルは鉱業への 依存から脱却し、今は他分野の開 発に焦点を当てて、積極的な投資 誘致のための政策を立てることが 早急な課題であると、同会議での 結論に至った。