国内企業の債券市場参入を促進し、積極的な関与を推進
経済
(ウランバートル市、2025年4月18日、国営モンツァメ通信社)モンゴルの「TOP100企業」が、資本市場を通じて資金を調達できるようになった。2024年にモンゴルの証券取引額は1兆5800億トゥグルグに達し、前年比約2倍に増加した。この取引のうち約60%を社債取引が占めている。
また、政府が発表した短期および中期国債の売買注文には、市場の高い関心が集まった。発行予定額に対する注文は全体で4倍以上にのぼり、なかでも6ヶ月物国債は4.6倍、24ヶ月物国債は4.2倍の需要を記録し、総額437億トゥグルグに達した。
このように、モンゴルの債券市場は着実に発展を続けている。金融業界の専門家は、今後、大企業が資本市場を活用して債券を発行し、効率的な資金調達を行う能力を更に高めていくことが重要であると指摘した。
B.ドゥルグーン金融規制委員会証券局長は、「世界の大企業の多くは株式会社形態を取っているが、モンゴルでは公開株式会社の割合はまだ約10%にとどまっている。この状況を改善するため、モンゴル政府はTOP100企業を資本市場に誘致する施策を承認した。これにより、企業は債券市場を通じて中長期的な資金調達が可能となる。例えば、銀行の融資は返済期間が短いため、返済期間に制約があることが多いであるが、債券にはそのような制限がない。投資家は5〜10年の期間で金利を固定でき、安定した収益を長期間にわたって得ることができる。この柔軟性により、企業は長期的な財務計画を立てやすくなる」と述べた。
М.ナランゲレル・ゴロムト・キャピタル証券会社 投資部長は、「2021年に店頭市場に関する規制環境が整備されたことにより、債券市場は急速に発展した。しかし、政府や地方自治体が発行する債券は比較的長期である一方、企業が発行する社債は他の経済が発展した国々と比べて期間が短く、最長でも24ヶ月にとどまっている。これは、新規プロジェクトを進める重工業やインフラ分野の企業にとっては一定の困難を伴う。企業が債券を発行する意欲を高めるためには、金利、期間、基本条件をより柔軟に設定できる環境を整えることが必要である。」と語った。
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