石油精製所稼働により国内需要の7割を自給可能
経済
(ウランバートル市、2025年8月26日、国営モンツァメ通信社)ゴンゴル・ダムディンニャム産業・鉱物資源大臣は、建設が進む石油精製所を訪問し、関係者と意見交換を行った。大臣は「石油精製所プロジェクトは、モンゴル経済の推進力となる重要事業であり、政府と大統領が強力に支持している」と強調した。
同精製所が稼働すれば、国内の石油製品需要の53%、通常消費分では70%を国内供給できる見通しである。
この際、大臣は「モンゴルの経済発展にとって極めて重要な事業となる。プロジェクトの進捗は2週間ごとに確認され、必要な情報を収集したうえで、国会や政府レベルでの実施を後押しする政策がとられている。石油精製所の主な目的は、石油製品消費の全面的な輸入依存を軽減し、経済の強靭性を高めることにある。昨年だけで燃料輸入に18億米㌦が費やされたとされる。この外貨流出の半分を国内にとどめることができれば、他分野への投資が可能となり、インフレや為替相場の安定につながる」と述べた。
建設工事は4つのパッケージで進められており、第1パッケージはすでに完成、2024年に国家委員会へ引き渡された。第2・第3パッケージも計画通り進行中で、原油輸送パイプラインの進捗率は86.4%に達しているという。