ニュージーランド・モンゴル両国議会関係、新たな段階へ発展
政治
(ウランバートル市、2025年9月2日、国営モンツァメ通信社)ダシゼグベ・アマルバヤスガラン国会議長は公式訪問中のニュージーランドのジェリー・ブラウンリー国会議長と政府庁舎で公式会談を行った。
ブラウンリー議長の訪問はニュージーランドから初となる国会議長級の公式訪問であることをアマルバヤスガラン議長が強調した。ニュージーランドの一行に謝意を表明するとともに、モンゴル・ニュージーランド外交関係樹立50周年の節目を2025年に迎えることから、その節目を祝福した。
ブラウンリー議長を団長とする一行に、本訪問は、人権、民主主義の共通の価値に基づいて発展してきた両国の立法機関間の相互理解、協力拡大、対話および会談を実務レベルへと発展させ、友好議員連盟間の関係強化に重要な役割を果たすとの確信を表した。
また、モンゴル、ニュージーランドの経済の基盤となる分野での農業分野で協力を新段階に引き上げる。特に、羊の毛を刈る技術、集約型の畜産を営むための先進技術のモンゴルへの導入、協同組合方式の農業経営の優良な事例を現地に適用するといった分野で、双方が協力する大きな可能性があるとアマルバヤスガラン議長が強調した。
ニュージーランドのジェリー・ブラウンリー国会議長は、両国関係は、人権、民主主義の共通の価値に基づいて発展し続けていることに喜びの意を示した。
1996年からニュージーランド議会に選出されてきた議員として、モンゴルとニュージーランドの立法機関間の関係を強化し、両国間の協力をあらゆる分野で互恵的に深化させるために、引き続き支援していく意向を表明した。また、モンゴルが1992年以降、議会制民主主義を強化し、法制度の改革に粘り強く取り組んできたことを評価した。さらに、モンゴル国会の「三つの充実」政策における「法律は時代に即して変化すべき」という原則は、ニュージーランドにとっても重要であると述べた。
今回の訪問は、モンゴルとニュージーランドの外交関係樹立50周年をハイレベルで記念し、両国間の相互信頼を強化し、立法機関同士の連携を深めるだけでなく、あらゆる分野における互恵的な関係と協力をさらに拡大・深化させるうえで重要な貢献を果たした出来事であったことを双方が確認した。
訪問の一環として、モンゴルの食糧・農牧業・軽工業省が、ニュージーランドの羊毛を効率的に刈り取る先進的な技術をモンゴルに導入し、遊牧民の生活改善に具体的な貢献をしている非営利団体「シェア・モンゴリア」と、相互理解に基づく覚書を締結することとなったことを、双方が前向きに評価したと国会報道官が発表した。