相互の投資と協力を呼びかけ
政治
(プラハ市、2025年3月12日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領のチェコ共和国国賓訪問の一環、プラハ市で開催されたチェコ・モンゴル・ビジネスフォーラムに両国大統領が出席し、モンゴルとチェコの企業に対し相互の投資と協力を呼びかけた。
フレルスフ大統領の演説は以下の通りである。
尊敬する大統領閣下!
尊敬する皆様!
今年は、モンゴル・チェコ外交関係樹立75周年を記念するが、両国の関係、貿易、経済交流はそれ以上の長い歴史がある。1990年まで、チェコはモンゴルの貿易と投資における第二の大きなパートナーであり、鉱業、インフラ、産業、医療、農業、建設の分野で協力してきた。従って、この伝統を現代において更に拡大・発展させる強い意欲がある。
チェコ政府は1996~2017年にかけて、モンゴルに5000万米㌦以上の開発援助を提供した。これは、両国の貿易と経済協力の拡大と発展に大いに貢献した。今回の訪問の際、両国は「包括的パートナーシップに関するモンゴル・チェコ共同宣言」を採択し、「10億本の植林」、「食糧供給と安全保障」、「ホワイト・ゴールド」など全国運動の枠で、チェコの先進技術、ノウハウ、イノベーションを導入し、ビジネスマンを支持する意向を示した。
エネルギーの国内生産を増加させ、産業化、地域開発、新都市の建設などに関する14件のメガプロジェクトが実施中である。同目標達成に、チェコのビジネスマンの知識、経験、先進技術、イノベーション、投資などが重要な役割を果たす。
モンゴルは「信頼できる長期的パートナー」原則に基づき、投資環境の改善や投資家の権利保護に向けた改革を進めている。内陸国のモンゴルとチェコにとって、貨物輸送は重要な課題となっている。モンゴルは第三隣国との協力により鉄道輸送、道路輸送、航空輸送を拡大・発展させる原則を採用している。
チェコの企業と協力し貨物輸送と物流の新解決策を模索する意向がある。
二国の貿易額は年々増加しているが、モンゴルの輸出量は依然として限られている。従って、欧州連合の優遇制度の枠で、7200種類の品目を欧州連合市場に関税不要で輸出する機会を活用し、ビジネス協力を更に拡大することを呼びかける。
ペトル・パヴェル大統領の演説は以下の通りである。
尊敬する大統領閣下!
尊敬する皆様!
モンゴルは、チェコの何十年にもわたる協力パートナーである。チェコがモンゴルの産業化と発展に少なからず貢献できたことを誇りに思う。
エルデネト銅鉱床を発見したチェコスロバキアの地質学者、ウランバートル市の主要病院の一つを建設した技師、発電所で働いた専門家を挙げることができる。
エルデネト鉱山は、私たちの友情の象徴である。チェコの企業は住宅建設、暖房の提供、工場建設計画を行い、更にチェコ・ビールも醸造している。
チェコ政府は、チェコ企業が単に商品を販売するだけでなく、モンゴルの経済に長期的な付加価値を生み出すよう支持してきた。
同ビジネスフォーラムとビジネスマンの皆さんが、同件に影響を与えると確信している。
鉱物の探査と採掘において約70年間協力してきたように、農業、食品、建設、水管理、自然環境保護、防衛、輸送など他の分野でも協力したいと考えている。