ガショーンソハイト国境検問所の石炭輸出能力が3倍に拡大
政治
(ウランバートル市、2025年5月19日、国営モンツァメ通信社)5月14日、オユンエルデネ首相は、ガショーンソハイト国境検問所の複合施設の運営状況を視察した。
モンゴル政府の「国境検問所復興」プログラムの一環、ガショーンソハイト国境検問所を国際基準に適合させるための「ガショーンソハイト国境検問所の建築物およびインフラ建設事業」が、2019年9月に開始された。国境検問所の整備事業が始まる前、処理能力が低く、検査機器の整備も不十分であったため、輸送車両の行列が100㌔以上にも及び、住民の健康や環境に悪影響を及ぼすなど、様々な問題が発生していた。
同プロジェクトは、中国政府の無償援助による435億トゥグルグおよびモンゴル国家予算の295億トゥグルグで資金提供されている。2019年~2024年にかけて153億トゥグルグが投入され、2025年に残りの142億トゥグルグが拠出される。
国境検問所の建物・施設および道路・広場を全面的に改修し、乗客および貨物輸送の検査・通過複合施設を総面積31.9㌶で計画し、国際基準に準拠したスマートゲート、重量貨物対応の道路、X線検査、消毒施設、探知犬用の施設、検査ラボ、電力供給のサブステーション、監視カメラ、敷地内の照明などの工事が実施された。
従って、乗客および貨物輸送の通過能力が2倍に、鉱物資源および石炭の輸出能力が3倍に向上する。
ガショーンソハイト国境検問所は1992年に設立された。中国のガンツモド国境検問所に接している。石炭の50%以上、銅精鉱の57%を輸出する。貿易の取引量において戦略的に重要で、最大の国境検問所である。