閣議決定
政治
国債による調達資金使途、監査ワーキング・グループ設置
政府は、国債発行による調達資金の使途に対する監査 を目的のワーキング・グループを設置することを決め、 ボルド・ジャブハラン財務相を長に任命した。ジャブハラン財務相は閣議後、報道機関に対して「 モンゴルは、今後3年間、債務不履行に陥るリスクがな い。政府は2012年以降、総額52億米ドルの国債を発行。調 達資金額が15億米ドルのチンギス債は唯一の建設国債であ った。その他は赤字国債だ。従って、監査対象はチンギ ス債のみ。チンギス債調達資金の50%は、モンゴル開発 銀行の不良債権となっており、負債はもちろんだが、資 金使途も重要な課題である」とした。ジャブハラン財 務相は「モンゴルはデフォルトからは、ほど遠い」と改 めて考えを示し、「モンゴルの対外債務残高の対国内総 生産の比率は220%。一方、シンガポールは420%、日本 もかなり高い比率だ。債務不履行の話題が上がらないの は、資金使途がしっかりしているからだ」と語った。
行政苦情1111番、教育分野「口利き等の汚職通報」を受付
政府は、首相管轄の行政苦情1111番への通報等に基づ いて、首相事務局、教育科学省、諜報庁、汚職対策局、 警察庁、首都行政監察局から成るワーキング・グループ の設置を決定した。ヒシゲー・ニャムバータル法・内務相は閣議後の記者 会見で、「首相から直々閣僚に対して指示があった。一 つは教育分野での汚職撲滅、その監視・モニタリング強 化を実施。学校や幼稚園のアクセス拡充を図ること。次 は戦略的な開発プロジェクト等へ関与し、その中止又は 中断といった破壊的行為を行った関係者に対して立件を 視野に捜査、損害賠償の請求等を目的の作業部会。第3 はサイバー犯罪対策とその取り締まり強化を目的の作業 部会」とした。