新政権、MSE民営化模索 赤字経営に終止符を打てるか
経済
財政健全化が急務となっているモンゴル新政権だが、このほど、モンゴル証券取引所(MSE)を含めて国営企業6カ所を民営化する方針であることが分かった。Kh.ブルガントヤ副財相が「財務省が2017年度予算法案にMSEの民営化を盛り込んだ」として民営化に向けた模索を明らかにした。民営化に向けた動きは今回が初めてではない。2014年もあった。
財務省によると、予定公募価格が200億トゥグルグだという。MSEの時価総額が54億5050万トゥグルグであり、流動資産が9億1360万トゥグルグ、固定資産が39億5650万トゥグルグとなった。
MSEに関して言うと、3年続けて赤字経営だ。2014年度は9億5600万トゥグルグ、2015年度は22億3610万トゥグルグの赤字。今年上半期もその赤字額が約6億1320万トゥグルグに達した。収益減と経費拡大の因果をロンドン証券取引所から導入したオンライントレーディングに係る「Millennium IT 」システムに求める声もある。財務省は、国営企業の7割近くが赤字経営であり、改善の見込みがない場合、民営化して財政負担を減らすべしとの見解だ。
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