家畜の衛生管理がモンゴル畜産品の輸出拡大への”鍵

経済
arvis@montsame.mn
2016-12-09 10:40:16

スイス開発協力庁は11月18日、モンゴル食糧・農牧業・軽産業省との共同でアルハンガイ県とザブハン県、ゴビ・アルタイ県などを対象に実施した「グリー ン・ゴールド」プロジェクトの報告書を発表した。 

プロジェクト・チームは、国が畜産物輸出拡大を目指すため、まず関係法律の整備と国際水準規格に合った検疫体制を始めとする家畜の衛生管理体制を整えるべきだと指摘した。

モンゴルの畜産業にとって家畜伝染病は後を絶たない。これは、海外からの受注を減らす要因となり、安全性の追求が最も重要視されようにな っている。 

肉だけの問題ではない。その他、皮革やカシミヤ、ウー ルに関しても言える。国内外市場を問わず、モンゴル畜産物は問題視されている。その主な理由は、家畜の衛生管理である。家畜伝染病やその予 防注射などを手抜きし、と殺方法による皮革の傷みによって従来の価値が下がってしまうことが多い。品種改良を怠った結果、カシミヤ量の減量やウール毛質が悪くなったりするケースもあるという。

同チームは、衛生管理体制を 整えれば、モンゴルの畜産物は輸出に向けて高い潜在的な競争能力があると見ており、 農牧業振興における家畜の衛生管理と品種改良は欠かせないと報告した。

一方、関係者らは国からの 公的資金を出資せずに、衛生管理を行えるとの見方だ。国は、衛生面上、安全な工場で精肉された食肉を除いて、食肉の流通を規制すべき。そうすれば、市場原理でと殺工場の運転や衛生管理につなが り、畜産業の振興に良い方向 となる。

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