モンゴル・欧州肝臓病学会、初開催 「エレグ・ブテン・モンゴル」へのアプローチを探る
社会
初の「モンゴル欧州肝臓病 学会議」は17日から2日間の 日程で、コーポレート・ホテ ルで行われた。モンゴル欧州 の医療分野における関係促進 にとって重要な意義をもつ同 会議は「オノム基金」「モン ゴル肝臓医師会」「モンゴル 消化器病学協会」の共催によ る。 欧州諸国などから集結した
肝臓病学会の権威たちは、モ ンゴルが提唱する「エレグ・ ブテン・モンゴル(健康的な 肝臓)」国家計画の取組状況 とその問題点へのアプローチ などを話し合った。 主催者を代表して「オノム 基金」の理事長D.ナランバー タル博士は「モンゴルで受け るC型肝炎に対する治療は、 世界レベルだ」としながら
「B型とC型肝炎の治療薬は高 額なために患者だけでは購入 がなかなか難しい」とモンゴ ルの問題点を語った。 さらに、「国内で約15万 人のB型とC型の感染者がい る」とその深刻さを懸念する とともに「同基金は、『エレ グ・ブテン・モンゴル』取組 枠で、安価な薬の提供に向け て各関係者と協議中だ」と強 調した。欧州肝臓学会の事務 局長トム・H・カールセン教 授はモンゴルの現状について 「医師や看護師だけでなく一 般市民までも肝臓の病やウイ ルスについて知識があるのに は驚きだ」「政策がうまくい っている証拠だろう」と述べ た。また、カールセン氏の祖 国ノルウェーは、モンゴルに 比べるとその患者数が少ない というが、「実践中の取り組 みからノルウェーでも活かせ ることも多い」と同氏は感想 を語った。