モンゴルサイガの頭数8500頭に
社会
ゴビアルタイ県の自然環境
局、世界自然保護基金(WWF)
のモンゴル事務所「モンゴル
サイガ保護組合」のチームは
先月、世界的に絶滅危惧種となるモンゴルサイガの個体数推定をモンゴルサイガの生息地であるシャルギーンゴビ、フイシーンゴビ、ドゥルグゥン草原、ホブドのマンハン、オブス県のザブハン郡、ザブハン県のドゥルブルジン郡にわたって実施した。その結
果、モンゴルサイガの頭数は8500頭に増加した。2018年12月の調査でおよそ3800頭、今年1月の調査で5070頭のモンゴルサイガが登録された。WWFはモンゴルのみに生息するこの希少動物の保護に取り組んでから、2014年に、モンゴルサイガの頭数は
1万5000頭に達したが、食料
不足、小反芻獣疫(PPR)や、干ばつとゾド(雪害)で2018年までに3000頭に激減。これ以降、今年1月の調査で5070頭のサイガが生息していた。世界にはサイガの亜種は「サイガ・タタリカ」、「サイガ・
タタリカ・モンゴリカ(モンゴルサイガ)」という2つがある。モンゴルサイガはどんな動物より、早くて、5分~10分に最
大90㌔を走れる。また、群れで生きるため、ゴビ砂漠地帯の草地動物を輪作し、サイガ
糞は土壌の肥沃にするには良い影響を与える。
また、ゴビ砂漠地帯に植える植物の種子散布及びゴビ地
域の土壌回復に重要な役割を果す。モンゴルサイガの存続
はゴビや砂漠地域の生態学的バランスが保たれている証拠
である。
WWFモンゴル事務所のB.ガントルガ生物専門家は「今
年、モンゴルサイガの生息地には植物がよく植え、気温もサイガに快適だったの
が、頭数増加に影響した。
しかし、今冬、雪がたくさ
ん降る可能性が高いため、
モンゴルサイガ保護への注
意を怠らず、努力していくべきです」と述べた。