ヴェロニク・エディス:問題の総合的解決にはシステム思考が効果的
社会
6月8日、各国が持続可能な開発目標を見直し、システムを分析する際に優先順位を決定する必要があると「モンゴルにおける持続可能な開発実現に向けるガバナンス」全国会議の発表者らが強調した。
モンゴル長期計画「長期ビジョン2050」の実現に2015年に採択された「持続可能な開発目標2030」が重要な役割を果たしている。しかし、同プログラム実施中に世界的なパンデミックとその後の経済的及び地政学的な状況により各国の持続可能な開発目標(SDG)の実施率が10%に留まっている。
会議の際にヴェロニク・エディス国連地域間上級顧問が「政策を策定するだけでなく全国的に実施することが大事である」と述べ、問題を包括的に解決しなかった場合の結果をスリランカの例で説明した。スリランカの場合は国内情勢の悪化によりインフレ率が50%を超え、熟練労働者が国を出て、失業率が増加し、公務員に5年間の無給休暇を与えたなど多くの分野に危機が直面した。
システム思考法とは問題の表面を修正するだけでなく、根本原因を特定し、包括的連携に基づき修正することである。
また、会議の際にモンゴル政府要請により大気汚染削減のため2018年にモンゴルで活動したアイダ・カラジャノワ国連経済問題担当官が問題を包括的に検討することの有効性を実感し、モンゴルは順調に進んでいると評価した。