世界のアジアノロバ、約90%がモンゴルに

社会
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2024-02-16 16:24:01

(ウランバートル市、2024年2月16日、国営モンツァメ通信社)本日、モンゴル全土に約8万9000頭のアジアノロバが生息し、これが世界全アジアノロバの約90%であると自然環境・観光省が報じた。


アジアノロバの生息面積は、世界で約36万平方㌖であり、モンゴルの砂漠地帯はその72%を占める。それに対し、モンゴルでのアジアノロバは、年間最大で7万平方㌖の面積で生息し、移動距離が世界陸上動物の中で1位にランクされる。


また、モンゴルにおけるアジアノロバの群れの核が生息する南の砂漠地帯で鉱山、自動車道路及び鉄道などが活発に展開されているため、アジアノロバ生息環境が劣化し、移動範囲が制限され、悪影響を与えている。昨年、モンゴルは、アジアノロバが生息する諸国の地域保護計画の共同作成において上位の立場にあった。


2月15~17日、ウズベキスタン・サマルカンド市で開催中の第14回「移動性野生動物種の保全に関する条約」締約国会議(CMS・COP14)の際、「世界のアジアノロバ研究・保護」をテーマにした支部会議が行われた。国際自然保護連合(IUCN)のウマ科保護グループ(Equid Specialist Group)により主催された同会議で、モンゴルのB.ブーウェーバータル研究者兼博士が「モンゴルにおけるアジアノロバ個体群の状況と保護」をテーマに発表を行なった。