モウコノウマ:モンゴルにおける自然保護の成功事例
社会(ウランバートル市、2024年10月25日、国営モンツァメ通信社)10月24日、ウランバートル市で世界自然保護基金(WWF)、ロンドン動物学会(ZSL)、および100以上の著名な科学者や専門機関が共同で発表した「生きている地球レポート2024」が紹介された。
「生きている地球レポート(Living Planet Report: LPR)」は、地球の生物多様性の豊かさと健全性に、どのような傾向がみられるのかをまとめた報告書である。1998年に、野生生物種の個体群を分析する「生きている地球指数(Living Planet Index: LPI)」報告書が発表され、過去20年以上にわたり、世界中の数千種の哺乳類、鳥類、魚類、両生類、爬虫類の個体数が記録されている。
今回の報告書では、1970年から2020年までのわずか50年の間に、LPIで73%減少した深刻な現状が明らかになった。2024年発表の「生きている地球指数(LPI)」では、分析対象の脊椎動物種の個体群の大きさが過去50年間で平均73%減少しているという。
紹介の際、サムヤ生物学の博士は、「世界的な自然保護NGOであり、野生生物に関する国際的な知見をたばねるIUCN(国際自然保護連合)では、絶滅の危機に瀕している世界の野生生物のリスト「レッドリスト」を作成しており、モンゴル国は、この「レッドリスト」を用いて、植物、下等植物、草本植物、すべての脊椎動物を評価した。絶滅の危機に瀕している動物の一つはモウコノウマであり、モンゴルでモウコノウマを地域化したことが、モンゴルの自然保護分野に重要な役割を果した」と述べた。