フレルスフ大統領:「未来のための持続可能な遊牧地と土地問題に関する国際連携」を設立する提案
政治(ウランバートル市、2024年11月13日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領、国連気候変動枠組条約第29回締約国会議で演説を行った。
演説の際、フレルスフ大統領は、気候変動に関する国連枠組条約(UNFCCC)の締約国会議第29回会合を成功裏に開催しているアゼルバイジャン共和国政府に対し、心からの感謝の意を表し、世界の指導者たちによるハイレベル会議において、さらなるご成功をお祈り申し上げる。
自然の要因と人間活動の負の影響により、地球規模での気候変動が急速に進行し、世界全体の持続可能な発展と人類の生活に悪影響を与えている。このような状況において、私たちは政治的リーダーシップ、共同の努力、そして行動を一層強化する必要があることが、当然のこととして求められている。
国々はパリ協定で約束した責任を果たすことがますます難しくなっていると、国連は警告している。そのため、私たち人類は地球を支配するのではなく、思いやりという共通の目標のもと、「共通の未来」のために団結し、各国がより実効的な成果を上げるために政府、民間企業、市民社会など、社会のすべての層を巻き込んだ国家レベルの合意、統一的な政策、相互理解を強化する必要がある。
もし人類が地球を守り、気候変動、土地劣化、生物多様性の喪失に対して迅速かつ決定的に対処しなければ、地球は私たちの存在なしに自らの道を選ぶことになるでしょう。私たちは、自然と調和して共存することが人類の存続の基盤であることを決して忘れてはならないのである。
今回の第29回会議では、世界の指導者たちや各国、特に発展途上国の優先事項や必要性を考慮し、「気候変動ファイナンスの統一的かつ共同的な新しい目標」を支持し、気候変動へのファイナンスを大幅に増加させる必要性が強調されている。モンゴルにおいては、パリ協定に基づいて約束した責任を完全に達成するためには、国内総生産の50%以上に相当する規模の資金調達が必要である。
この枠組みで、モンゴルは再生可能エネルギー、グリーン農業、森林分野の資金調達と投資を増加させるために、法制度やビジネス環境の包括的な改革を進めている。具体的には、「10億本の植林」全国運動の一環として、国際的な協力と投資を増加させ、「永遠のモンゴル」として自然保護のため資金調達の仕組みを整備している。
また、気候変動は伝統的な遊牧業に依存する国々に強い悪影響を及ぼしているこの時期に、モンゴルは「未来のための持続可能な遊牧地と土地問題に関する国際連携」を設立する提案している。
この提案が世界各国に支持されることで、伝統的な遊牧業に従事する100を超える国々への投資と資金援助が増加し、約5億人の健康と生活を守り、改善するための実質的な支援となる。
また、モンゴルは温室効果ガスの削減と吸収の促進に向けた国際社会の努力を全面的に支持し、パリ協定で約束した責任を果たすために貢献し、あらゆる手段を尽くして取り組むことをここに再確認する。永久なる青空が人類を永遠に守り、地球が平和で安らかであることを願っている。