モンゴルは国際関係においてバランスの取れた外交政策を実施
政治
(ウランバートル市、2025年5月17日、国営モンツァメ通信社)5月16日、政府庁舎で、国会安全保障・外交政策常任委員会、外務省、モンゴル国立大学政治学・国際関係・公共行政学部の共催により、「新国際秩序の岐路に立つ地域と各国」をテーマにした国際学術会議が開催された。
開会式で、G.テムーレン国会安全保障・外交政策常任委員会委員長は「近年、世界は急速に変化している。世界各地で起きている国家間の対立や武力衝突は、平和からますます遠ざかる原因となっている。研究者たちは、現在の国際社会の複雑で不透明な状況が今後何年も継続する可能性があると考えている。このように予測不可能さが増している現代において、私たちは外交政策を更に専門性の高いものにし、国際関係に関する研究機関の枠組みを確立しなければならない。そのため、研究活動を活性化する観点から、政策研究と開発を政府としてより一層支持する方針である」と強調した。
E.オドバヤル・モンゴル大統領外交政策顧問は「モンゴル外交関係における主要なキーワードは、バランスの取れた外交政策である。バランスの取れた外交政策は、二つの隣国(ロシアと中国)だけでなく、第三隣国(他の友好国)との関係にも当てはまる。例えば、フレルスフ大統領は、モンゴル大統領に初めて選出された後の2021年に、国連総会の一般討論に出席した。その後、ロシアと中国を訪問したことが、二つの隣国との関係におけるバランス維持の表れであった。更に、モンゴルは地域におけるバランスの取れた外交政策を成功裏に実施しており、国際的および地域的な会議にも定期的に出席する」と指摘した。
S.バヤスガラン・モンゴル国立大学国際関係・公共行政学部教授は「モンゴルの現在の外交政策と取り組みは、全ての面で適切な方向に向かっていることが証明されている。従って、外交政策理念に記された「オープンかつ多角的で、同盟に参加しない」という方針を維持した方が良い。また、第三隣国政策を活性化することが望ましい。もう一つ注目すべき課題は、現在の世界が新たな挑戦を生み出すと同時に、新たな機会も提供していることである。従って、科学・技術の発展を外交政策と国際関係に活用しなければならない。これにより、隣接していない国々との関係において、より多くの機会が開かれる」と述べた。
同会議に、9つの大学と研究機関から16人の学者や研究者が出席し、急速に変化しつつある世界に関する予測や評価を共有した。