フレルスフ大統領はファン・デア・ベレン大統領と公式会談

政治
b.dagiimaa@montsame.gov.mn
2025-05-26 12:28:24

(ウランバートル市、2025年5月26日、国営モンツァメ通信社)政府庁舎において、フレルスフ大統領は、ファン・デア・ベレン大統領と公式会談を行った。

両国の国家元首は、民主主義、人権、法の支配といった共通の価値観に基づく伝統的な友好関係の成果を再確認し、政治、経済、貿易、投資、教育、科学、社会保障など多岐にわたる分野における関係と協力が一層拡大していることに満足の意を表明した。

双方は、モンゴル国の「ビジョン2050」長期開発政策の目標、「食糧供給と安全保障」、「10億本の植林」全国運動、「大統領メッセージ2100」奨学金プログラムの効果的な実施に向けた協力について協議した。インフラ、社会、人間開発、保健、水、廃棄物、農業などの分野で実施されるプロジェクトを支援するための財政協力を継続することで合意した。

オーストリアの森林ガバナンス、気候変動に強い森林造成、森林管理の経験に基づき、水資源の保護、森林減少および砂漠化への対策などの分野で協力を拡大していくことで合意した。また、鉱業、鉱物資源の加工、エネルギー、デジタル移行といった分野で共同研究を行い、ノウハウや技術を導入することで協力関係を一層強化することを確認した。

観光地域、観光商品・サービス、山岳および冬季観光の発展に向けて、教育や研修を実施し、経験を共有することとなった。科学および研究分野における協力を強化し、モンゴル国の「大統領メッセージ2100」奨学金プログラムの枠組みの下で、モンゴル人学生がオーストリアに留学し、学位を取得できるよう支援し、両国の科学アカデミー間の協力を拡大することでも合意した。

国際および地域レベルで双方が提案した提案やイニシアティブを共同で実施し、気候変動、砂漠化、生物多様性の喪失といった地球規模の課題に対処するための国際社会の取り組みに対し、共に貢献していくことを確認した。


今回の訪問は、オーストリア共和国大統領として初めてのモンゴル国への国賓訪問にあたる。国家元首のレベルでは、これまでにバガバンディ大統領が2003年に、エルベグドルジ大統領が2014年にそれぞれオーストリアを訪問している。