「モンゴルは信頼できる長期的パートナーに」経済連携強化訴え
政治
(ウランバートル市、2025年5月27日、国営モンツァメ通信社)5月27日、アレクサンダー・ファン・デア・ベレン・オーストリア連邦大統領のモンゴル国賓訪問の一環として、モンゴル商工会議所とオーストリア連邦経済会議所の共催による「円卓ビジネス会議」がシャングリラ・ホテルで開催された。
会議はオフナー・フレルスフ大統領とアレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領による開会の挨拶で幕を開けた。フレルスフ大統領は、モンゴルが投資政策の改善に努め、安定性と一貫性を維持しながら「信頼できる安定的で長期的なパートナー」を目指していることを強調した。
また、高度に工業化されたオーストリア企業の知識や経験、先進技術、イノベーション、投資が、戦略的に重要な14件のメガプロジェクト実現において重要な役割を果たすと述べた。更に、欧州連合(EU)の一般特恵制度(GSP)を活用し、7200品目の製品を関税なしでEU市場に輸出できる可能性を紹介し、これを契機に両国のビジネス協力を拡大するよう企業関係者に呼びかけた。加えて、10月にウランバートル市で開催される「モンゴル・EUビジネス・投資フォーラム」への参加を促した。
アレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領は、貿易と投資の相互促進が経済成長を加速させ、市民同士のつながりや相互理解の深化にもつながると述べた。オーストリアは農業、観光、インフラ、医療、エネルギーなどの分野で、経験やノウハウ、優れた解決策を共有する準備があることを強調し、モンゴルの力強い経済成長がより多くのオーストリア企業の関心を引きつけ、深く持続可能なパートナーシップの基盤を築くと確信感を示した。
今回の円卓ビジネス会議に、モンゴル側から約80社、オーストリア側から7業種にわたる22社が出席した。モンゴルはオーストリアに対し、タングステン鉱石や鉱石濃縮物、革製品、カシミヤ整毛、原材料、畜産物、食品を供給し、一方でオーストリアから技術機器、機械装置、化学製品、エネルギー関連製品、電気製品、自動化設備を輸入している。
2024年の両国間の貿易額は約3954万米㌦に達し、モンゴルの輸出は503万米㌦、輸入は3451万米㌦となった。両国間の貿易はモンゴルの対外貿易全体の0.23%、および欧州連合加盟国との貿易の2.4%を占めている。