読者の皆様、新年明けましておめでとうございます

社会
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2021-01-07 12:27:31

 新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し、モンゴルでも昨年11月に初の市中感染が発生しました。モンゴル政府は市中感染の拡大を抑制するために懸命に取り組んでいます。皆様 におかれましても、引き続き感染予防策を励行して下さい。この感染症は人々の生命・健康を危険に晒しているだけでなく、社会・経済活動にも甚大な影響を及ぼしていますが、人々の叡智と努力そして互いの協力によってこの困難を乗り越えられる日は近いと信じております。

 私が2019年12月にモンゴルに着任してから早くも1年が過ぎました。この1年、在モンゴル日本大使館も活動に大きな制約を受ける中で、様々な工夫をしながら大使館の任務を遂行するべく努めてまいりました。在留邦人の皆様の安全・安心・健康の確保は大使館の最重要任務の一つですので、今後とも当地における新型コロナ感染症関連情報を収集し、メールやホームペ ージを通じて皆様に迅速に共有していく所存です。お役に立てること等がありましたら、遠慮なくご連絡下さい。

昨年の日本モンゴル関係を振り返りますと、両国間の往来が容易でない状況の中で、10月に茂木外務大臣のモンゴル訪問が実現いたしました。茂木外務大臣とバトトルガ大統領、フレルスフ首相及びエンフタイワン外務大臣とのそれぞれの会談を通じ、両国関係の重要性を確認することができました。この訪問は、一昨年6 月の河野外務大臣(当時)に続くもので、日本の外務大臣が2年続けてモンゴルを訪問したのは初めてです。また、この訪問は、昨年7月に(第二期)フレルスフ首相政権が発足した後、モンゴルにとって第三の隣国からの最初の要人訪問となりました。

 明年(2022年)には、日本モンゴル外交関係樹立50周年を迎えます。次の50年を担う世代に両国間の友好協力関係を引き継いで行くことが大切です。このことを念頭に、モンゴル在住の日本人の皆様、日本のモンゴル関係者の皆様のご支援・ご協力を頂きながら、50周年の準備を 進めていくことが、2021年の在モンゴル日本大使館の重要な仕事の一つとなりますので、本年はその大きな目標に向けて、しっかりした土台を築いて参りたいと思っております。末筆では ございますが、一日も早く新型コロナウイルス感染症の脅威がなくなり、本年が皆様にとりまして一層実り多い年となりますよう心から祈念申し上げます。

 在モンゴル国駐箚特命 全権大使 小林弘之