国内初の家畜競売、ダルハン・オール県で開催

経済
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2021-09-17 10:39:30

 9月12日、ダルハン・オール県ホンゴル郡の国立家畜遺伝資源センターで、家畜競売が行われた。フランスから輸入された肉用種のアンガス牛とリムジン牛、肉用種とウール用種のメリノ・ヒツジ、サフォーク・ヒツジ、ロマノフ・ヒツジなどが競売された。家畜競売は食糧・農牧業軽工業省、国立家畜遺伝資源センター、農畜産物取引所、農業奨励基金の共同企画で、初の取り組みとなる。

 食糧・農牧業軽工業省のT.ジャンバルツェレン事務次官は「過去8年、家畜の品種改良、生産性の高い家畜の国内輸入事業を積極的に展開。その経費は約175億トゥグルグに上る」とし、「過去5年、民間企業も総額200億トゥグルグ相当の純血種の家畜を輸入した。今日のセリには、2012年にフランスから輸入された肉用牛の血種が出された。ヒツジも17年に輸入された」と述べ、「セリを定期的に開催できるよう、尽力する」と強調した。 食糧・農牧業軽工業省は「畜産業振興策は、家畜頭数ではなく経済生産性を重視する方向に向かう。モンゴルは今後、酪農と伝統的な遊牧の混合型畜産業を振興する。さらに、モンゴル固有の家畜種のすばらしさを世界に向けて発信する。 これと同時に中部地域において酪農を推進。肉用とミ ルク用の酪農を進める。そ の上、養豚や養鶏なども手掛ける」と政策方針に言及した。

 今回は、ダルハン・オール県やセレンゲ県、オルホン県、ヘンティー県から個人と法人代表を合わせて50人が参加しており、売買成立は牛3頭とヒツジ1頭であった。2歳のリムジン牛を落札した農家N.バトバヤル氏は「現在、48頭を飼育しており、品種改良を目的に参加。落札できてよかった」と意気込みを語った。