ザンダンシャタル議長、イタリア下院訪問団と会談
政治コンボジャブ・ザンダンシャタル国会議長は10月13日、イタリア議会下院副議長エトレ・ロゼト氏が率いる訪問団による表敬を受けた。
冒頭、ザンダンシャタル議長は、「新型コロナウイルスのパンデミックが続く中で、モンゴルとイタリアの関係拡大のために良く来てくれた」と訪問団に対して歓迎の意を示した。対するロゼト氏は「お会いできて光栄」と応えるとともに、ロベルト・フィコ議長の挨拶を伝えた。両者は、二国間貿易と経済協力、外交、文化的協力について意見交換した。
ザンダンシャタル議長は、議会間の密接な協力は両国の関係強化に繋がるとし、「訪問は両国立法機関の間の協力強化に資する」と述べるとともに、「モンゴルは経済的、社会的なアジア新興国の一つを目指しており、長期開発計画を掲げている。投資誘致と投資に関する法的環境の整備は会期中の議会で優先すべき事項」と語った。続けて、同氏は「イタリアは欧州圏の貿易パートナー。
特に、国産カシミヤの最大輸入国。イタリアの輸入カシミヤの22%はモンゴル産である」とし、「今後、カシミヤ分野での協力拡大、イタリア系カシミヤ工場も歓迎する」と話した。ザンダンシャタル議長は「モンゴル・イタリアの繊維技術センターが協働で建設。同センターを通じて先端技術の導入と高付加価値商品づくりも可能になる」と強調した。
ロゼト副議長は「両国の間で長年の歴史的かつ文化的な伝統がある。これは両国民の間で築かれた友情と密接な関係に基づく。外交、経済、貿易分野での協力強化が重要で、今回の訪問で協力の可能性を探りたい」とした。また、同氏は「エネルギーと鉱業などで経済協力の拡大に関心がある。イタリア系投資家はモンゴル事業へ積極的に融資することを期待している」と述べた。
一方、ザンダンシャタル議長は「モンゴルは経済の多角化と輸出国を目指しており、欧州規格を満たす、カシミヤとウール、皮革などのイタリア製技術の加工品製造をしたい」と語った。