フィリピン政府は災害リスク軽減に人道援助
政治(ウランバートル市、2024年8月7日、国営モンツァメ通信社)バトムンフ・バトツェツェグ外務大臣の招請により、エンリケ・マナロ・フィリピン共和国外務大臣がモンゴルを公式訪問した。
8月5日、バトツェツェグ外務大臣とエンリケ・マナロ外務大臣は公式会談を行った。
会談の冒頭、バトツェツェグ外務大臣は、「1973年のモンゴル・フィリピン外交関係樹立以来開催された初のハイレベル・モンゴル訪問である。モンゴルは東南アジアにおける重要なパートナーであり、東南アジア諸国連合(ASEAN)の原加盟国の一つであるフィリピンとの関係と協力を重視する」と強調した。
双方は、モンゴルとフィリピンの友好関係と協力の拡大、新たな事業による強化、政治対話回数の増加、相互信頼の強化、国民間の絆の強化などに尽力することを証明した。また、二国間協力、国際舞台と地域での協力について詳細な意見を交換した。
エンリケ・マナロ外務大臣は「フィリピン政府は、モンゴルに対し、災害リスクの軽減と対処のため人道援助を提供することを決定した」と述べた。
バトツェツェグ外務大臣は、人道援助を提供するフィリピン政府と国民に感謝の意を表明し、今後、気候変動との闘いや災害リスクの軽減・対処、強靱な社会構築に向けて緊密に協力する意向を表明した。
更に、双方は、全分野における協力関係を発展させ、教育、文化、スポーツ、保健、情報技術、労働、社会福祉などの分野で協力を活性化することで合意した。
この一環、モンゴルの地方小中高校と大学の英語教員のフィリピンでの養成、教員能力向上、教員交換プログラムの実施に関しフィリピンと協力することとなった。
社会福祉と雇用協力の法的基盤の形成、とりわけ社会的ケアとサービス部門での協力、教育・観光・サービス部門でのフィリピン人従業員の雇用に関する協力で合意し、近い将来、文書案件を交換することになった。
モンゴル政府が2024年を「地方開発促進年」として宣言したことに関連させ、「地域開発政策」を一貫して成功裏に実行しているフィリピンとの経験共有と協力を実施する。
その他、保健・医療分野における両国の協力活性化、モンゴル人の医師や専門家のフィリピンでの短中期研修参加、能力向上などにおいて協力する用意があるとフィリピン側が報じた。
モンゴルとフィリピンは、国連や他の国際機関の枠内で相互支援を行い、積極的に協力してきた。
両側は、地域および国際舞台での協力をさらに強化したい旨を表明した。
モンゴルは、東南アジア諸国連合と対話パートナー国、開発パートナー国になる目的の枠内で、フィリピンからの支持を引き続き受けることについて意見を交換した。